2016 03 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30. »  2016 05

第137回:シミュレーション入門に最適!意外に戦略も本格的な『妖怪三国志』をプレイしたよ!

 【10//2016】

 第137回:シミュレーション入門に最適!意外に戦略も本格的な『妖怪三国志』をプレイしたよ!


インサイドをご覧の皆さま、こんにちは。
そそそこと津久井箇人です。
皆さんのゲームライフを充実させるゲームプレイレポート、第137回を迎えましたのお時間です。


世間的には「一過性のブーム」に見えても、実は一時的な爆発力が凄いだけで、その後も多くのファンに支えられ、高く評価され続け、継続して安定した人気を保っているコンテンツは多数存在します。
例えば「初音ミク」なんか2007年発売で来年で10周年迎えますが、まだまだ多くの人が楽しんでいます。
例えば「なんでだろ~」で一世を風靡したテツandトモさんも、テレビでこそそれほど見ないものの、先日は「徹子の部屋」にゲスト出演。
さまざまな場所での営業を中心に大活躍されているそうです。
そして、2014年に大ブレイクし、新語・流行語大賞にも選出された“アレ”もまた、人気継続中なのであります。


というわけで、今回プレイするのはレベルファイブのニンテンドー3DSソフト『妖怪三国志』です。

『妖怪ウォッチ』と、コーエーテクモゲームスの『三國志』によるコラボタイトルとなっているこの『妖怪三国志』。
ゲームやアニメでおなじみの妖怪たちが三国志の英雄たちをモチーフとした「武将妖怪」となって活躍します。
『妖怪ウォッチ』の派生作品としては、初のシミュレーションゲームかつ、本家『三國志』とのコラボということで、『妖怪ウォッチ』のファン層と本格シミュレーションファン層、全く異なるファン層をどんな感じで楽しませてくれるのか楽しみです。
早速プレイして確かめていきたいと思います!

◆『妖怪三国志』ってどんなゲーム?
■「さくら国」統一を目指すシミュレーションゲーム
『妖怪ウォッチ』の妖怪たちが『三國志』の英雄をモチーフにした「武将妖怪」となって活躍するシミュレーションゲームです。
“ジバニャン”“コマさん”“USAピョン”が、ひょんなことから本の中の世界に吸い込まれ「さくらニュータウン」ならぬ「さくら国」を舞台とした国取り合戦に巻き込まれてしまいます。
元の世界に戻るため、離れ離れになってしまった3人(3匹?)も武将妖怪として「さくら国」の統一を目指すことに。

基本のストーリー展開は大きく変わらないものの、主人公を“ジバニャン劉備”“コマさん孫策”“USAピョン仲達”から選べるので、好みの妖怪を選びましょう。
ちなみに筆者は“USAピョン仲達”でスタートしてみました。

■世界観はほぼほぼ『妖怪ウォッチ』
中国を舞台としているワケでもなく、あくまで「さくらニュータウン」をベースにした「さくら国」の陣地(施設)を敵軍と奪い合います。
『三國志』の要素は“シミュレーションゲーム”であることと、妖怪が「三国志」の英雄をなんとなくモチーフにしている「武将妖怪」になっていること、なんとなく「三国志」のパロディ的なストーリー展開になっていること、といった感じで『三國志』の予備知識は全く必要ないと言っても過言ではありません。
『三國志』要素で踏みとどまっている人も、安心して『妖怪ウォッチ』の派生ゲームとして楽しめるはずです。
ノリはアニメ版に近い感じかもしれません。

逆にどのあたりが「三国志」のパロディなのか気になった人は、メニュー(妖怪パッド)の“うんちく魔孔子”による「うんちく」で、いつでも「三国志」の解説が確認可能。
非常に簡単でわかりやすく解説されているので、「三国志」入門には持って来いです。

■陣地の奪い合いとバトルパート
「さくら国」の全体マップを見ながら自軍の「武将妖怪」たちをどの陣地に配置するか、どの「武将妖怪」で敵の陣地に攻め入り(逆に攻め入られる場合も…)「バトル」するかが主軸。
簡易的ながらしっかりと“シミュレーションゲーム”しています。
「バトル」は最大6対6で行われ、各「武将妖怪」の行動順ターン制でマス目を移動させるシステムを採用。
「ようじゅつ」などを上手く駆使して戦略的に敵と戦い、バトルごとに定められた勝利条件を満たすことを目指します。

◆シミュレーション初心者と経験者、両方に配慮した絶妙バランス
■親切丁寧なチュートリアル
ゲーム開始直後の序盤、物語に沿って上手く展開されるチュートリアルのおかげで、非常にわかりやすく快適にプレイを始められます。
物語にキレイに組み込まれていて、徐々にシステムが開放されていくため、初めてシミュレーションゲームをプレイする人にはとことんわかりやすく、シミュレーションゲーム上級者には邪魔にならない、そんな絶妙な親切丁寧な設計に好感。

■それでもしっかりとした戦略性
初心者でも安心して楽しめる設計とは言え、難易度そのものをものすごく低くしようという意図は感じられず、初心者でも気持ちよく“シミュレーションゲームの醍醐味”を味わえるゲームバランスになっています。
そのため、しっかりと“戦略的に考えてプレイすること”によって、ゲームを俄然有利に進められます。

例えば、どの陣地にどの「武将妖怪」を配置するか、といった基本的な部分でも、敵から攻められそうな場所に強めのユニットをしっかり配置しておくことだけでも展開は大きく有利になります。
そのため、とにかくたくさん仲間になる「武将妖怪」たちですが、主に敵陣に切り込ませたい“主力メンバー”ではない「武将妖怪」たちでも活躍のチャンスがあり、プレイヤーの采配がしっかりとゲームの面白みにつながっています。

■バトルは『妖怪ウォッチ』らしくも戦略性あり
バトルパートは、前述の通り「行動順ターン制」で、各「武将妖怪」たちをマス目に沿って移動させながら「こうげき」「ようじゅつ」など任意のコマンドを選んでいきます。
敵を挟み込むことで大ダメージの「こうげき」ができる「コンビわざ」ひとつを取ってみても、プレイヤーにとって有利に使えると同時に、敵から同様に喰らう場合もあるので、次のターンや敵との距離、行動順などを戦略的に考えて使う方がより効果的。
種族の相性や特別なコンビもあるので、ひとつひとつが簡単そうに見えて本当に奥深いです。

また、普通のシミュレーションにある「待機」「行動終了」の代わりに「めくる」というコマンドがあるのも特徴。
移動できる場所であるマス目が“パネル”に見立てられ、何も行動しない代わりにマス目をペロリとめくります。
ここで「HP回復」や「一時的にステータスアップ」といった効果のパネルが出ることもあり、このランダム性のあるちょっとした遊び心が実に『妖怪ウォッチ』らしく、尚且つバトルを飽きさせない工夫になっていると感じました。
ピンチ時に一発逆転の大当たりなんてこともあります。
もちろん「ハズレ」パネルでがっかりすることも(笑)。

■あると便利な「おすすめ移動」
バトル中、プレイヤーの「武将妖怪」のターンになると、「おすすめ移動」によって、おすすめの移動先が提示されます。
特にシミュレーションゲーム初心者は「おすすめ移動」を使うことで、バトルをスムーズに進められます。
もちろん「おすすめ移動」をスルーして、自分で移動先を決められるので、上級者は「おすすめ移動」以上に良い手を考え抜いて楽しめます。
“上級者の邪魔にならない程度の初心者への配慮”がとにかくたくさんあって、感心しまくりです。

◆気になったところ
■ストーリーが薄め
シミュレーション性にこだわったがゆえに、ストーリーがやや薄く感じられました。
基本は流れに沿ってプレイするだけで、合間に入る“寸劇”でストーリーを楽しむ範囲に留まっています。
これはこれで正解だと思うのですが、思い切って「武将妖怪」の生き様を感じられるような、もう少し『三國志』的な重厚なストーリー展開があるパターンも見てみたかったです。

■ガシャがバランスブレイカー
ガシャでレア度の高い強力な「武将妖怪」を引き当てると、一気に難易度が下がります。
運要素なので仕方ない上に、妖怪ガシャは『妖怪ウォッチ』シリーズの醍醐味なので仕方ないとは思うのですが…。
もし、歯応えのあるシミュレーションゲームとしてしっかりと楽しみたい人は、“ガシャなし縛りプレイ”というのもアリかもしれません。

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆
◆総評
シミュレーションゲーム初心者でも安心丁寧な作り!
経験者はより高い戦略性を求められる懐の深さ!つまり良コラボ!

『妖怪ウォッチ』のキャラクターと『三國志』の武将をモチーフにした「シミュレーションゲーム入門」という作りになっていることが非常に好感。
ゲームバランスが絶妙で、初心者でもこのジャンルならではの戦略性を感じながらクリアできるようになっていることに加え、上級者なら更に効率などを求めてハイレベルな戦略を練って楽しめます。
両立が難しそうな両者のニーズにしっかりと応えているように感じました。
双方にとって「妖怪ウォッチのキャラクターはかわいい」「シミュレーションゲームは面白い」という入口の役割を果たす良コラボと言えそうです。
コーエーテクモゲームスさんには申し訳ない言い方になりますが、『三國志』に限らず、これまでプレイを萎縮してきたさまざまなシミュレーションゲームをプレイするきっかけにもなってくれると思います。

とにかくジャンル初心者に対して隅々まで細かな配慮が感じられます。
「武将妖怪」たちは毎回名乗りを上げてくれるので、どの妖怪がどの武将モチーフだったか覚えやすいですし(筆者は三国志の武将の名前とかあまり覚えていられないタイプです…汗)、タイプ相性や戦力差なども非常にわかりやすいです。
“使わなくても良いけどいろいろオート機能あるよ”という点も、上級者の邪魔にならない程度で絶妙です。

重厚な超本格シミュレーションゲーム…というワケではありませんが、シミュレーションゲームの醍醐味の部分はしっかり感じられます。
バトルに戦略性も感じられ、その上に『妖怪ウォッチ』らしい面白い要素や大味な要素がキレイに乗っかっています。
ゲームやアニメなどの『妖怪ウォッチ』シリーズのファンであれば、シミュレーションゲームの経験の有無は関係なく、かなり楽しめるのではないでしょうか。

・『妖怪ウォッチ』のシリーズやキャラクターが好きな人
・シミュレーションゲームをこれまで敬遠してきた人
・軽めのシミュレーションゲームが好きな人
・ほかの妖怪と同じ扱いの“ウィスパー”を堪能したい“ウィスパー”好きな人

本作が発表された際は、タイトルや雰囲気の面白さばかりが先行した印象を受けてちょっと不安もよぎったのですが、いざ発売されてプレイしてみると、初心者に配慮しつつもしっかりとシミュレーションらしい戦略性を楽しめる非常に良いゲーム作品にまとまっていました。
低年齢層が手を出しにくいシミュレーションゲームの裾野を『妖怪ウォッチ』ブランドが押し広げてくれている印象なので、長い目で見るとゲーム業界全体に良い効果をもたらすかもしれないという、壮大なゲームタイトルなのかもしれません(笑)。
そんな印象を受けた良作でした!

第137回、いかがでしたでしょうか?アニメ版「妖怪ウォッチ」も毎週欠かさず見ている筆者ですが、「今日の妖怪大辞典」が本編だと思っています。
次回もどうぞお楽しみに!

『妖怪三国志』は、好評発売中。
価格は、パッケージ版・ダウンロード版ともに4,600円(税抜)です。

(C)2016 LEVEL-5 Inc./コーエーテクモゲームス

■筆者プロフィール
津久井箇人 (つくいかずひと) a.k.a. そそそ
作・編曲家・ライター。
物心がつく頃にはMSXで『グラディウス』をプレイしていた無類のゲーム好き。
ゲームを紹介するブログ記事が評価され、2011年からINSIDEでニュース原稿執筆・ライター活動を開始。
レトロゲームから最新ゲーム、戦略シミュレーションゲームから格闘ゲームまで、幅広いジャンルのゲームをプレイ。

Twitter:@sososo291
ブログ:sososo activity
トップページ/アイコンイラスト:ウミネコ


Category: ゲームニュースまとめ

Comments (-)Trackbacks (-) | トップへ戻る

“The Grand Finals 2016”詳細リポート 『World of Tanks』世界一を決める大会にワルシャワが燃えた

 【10//2016】

“The Grand Finals 2016”詳細リポート 『World of Tanks』世界一を決める大会にワルシャワが燃えた


文・取材・撮影:編集部 古屋陽一
●開幕初戦から盛り上がったグループリーグ
2016年4月8、9日の両日、ポーランドの首都ワルシャワ郊外にあるイベント施設“Torwar”にて、ウォーゲーミングのオンラインタンクバトル『World of Tanks』の世界一を決める大会“Wargaming.net League 2016 Grand Finals”(通称“The Grand Finals 2016”)が開催された。

※『World of Tanks』世界大会がいよいよ開幕まずはポーランド軍事技術博物館で本物の戦車に触れる
ワールドワイドでのユーザー数が1億1000万人を誇るなど、オンラインゲームとして世界屈指の人気を誇る『World of Tanks』。
その世界大会が実施されるのは今年で3回目。
決戦の舞台となったのは、過去2回と同じくポーランド・ワルシャワで、大会には、アジア、CIS(ロシア圏)、ヨーロッパ、アメリカ、中国の世界5つのサーバーで行われた予選を勝ち抜いたチームと、開催国ポーランドのワイルドカードによる参加者合計12チームが参加。
世界一の称号をかけて戦いに臨んだ。
大会は2日間をかけて行われ、まず1日目は3チームが4ブロックにわかれて総当りのグループリーグを実施。
それぞれ上位2チーム合計8チームが、2日目のプレイオフに進出。
ノックアウト方式によるトーナメント方式で世界一を競うことになる。

7対7で行われるチーム戦。
試合形式は『World of Tanks』におけるeスポーツのルールである“攻撃/防衛モード”が採用されており、攻撃・防御を交代しながら異なるマップで1ラウンド2試合を対戦。
グループリーグでは、さきに5勝したほうが勝ちとなる。
試合時間は10分だ。

昨年までのルールと大きく変わったのが、ティアXの車両が使用可能になったこと。
より重戦車が使えることになったことで、当然のことながら戦略の変更も迫られる。
一方で、多くの選手が口にしていたのが、3月15日に実装されたばかりの“アップデート9.14”への対応。
「物理処理演算の改良により、これまで登れないところにも登れるようになって戦略の幅が広がった」と、概ね好評な“アップデート9.14”だが、いかんせん実装からひと月も経っておらず、柔軟な対応が求められる。
まあ、ルール変更などにいかに柔軟に対応していけるかがeスポーツでのキモとも言えるわけで……と、いずれにせよタフな戦いが求められることは間違いない。

そんなわけで、まずは、参加チームをブロックごとに紹介すると以下のとおり。

・Aグループ
EL Gaming(アジア・パシフィック)
YaTo Gaming(中国)
Not So Serious(CIS)
・Bグループ
Wombats on Tanks(ヨーロッパ)
SIMP(アメリカ)
Red Canids(アメリカ)
・Cグループ
Natus Vincere(CIS)
Gold Bass(アジア・パシフィック)
HellRaisers(CIS)
・Dグループ
eClipse(アメリカ)
Kazna Kru(ヨーロッパ)
Tornado Rox(ヨーロッパ)
戦いの軸となるのは、『World of Tanks』で高い実力を誇るヨーロッパ勢。
ことにCISのロシア勢の実力が圧倒的に高く、昨年2015年の覇者であるHellRaisersと、2014年のチャンピオンNatus Vincere(通称Na’Vi)、それに高い実力を誇るNot So Serious(通称NSS)の3チームを軸に、ヨーロッパの強豪であるWombats on TanksやTornado Roxあたりが絡んで来るのではないかと思われた。
昨年の準優勝チームEL Gaming(中国)にも注目が集まるところではあった。

全選手を紹介するオープニングセレモニーに続けて、開幕一試合目でいきなり行われたのが、HellRaisers VS Na’Viという新旧チャンピオン対決。
実力的には“事実上の決勝戦”と言ってもいいのではないかと思われたこの対戦だが、実力伯仲だけに戦いは緊張感溢れるものに。
Na’Viが1ラウンド先行すればHellRaisersが取り返す……という感じで、一進一退のバトルが展開された。
均衡が敗れたのは3ラウンド目で、ここでNa’Viが攻撃で先勝したのに引き続き、防衛でもHellRaisersを一蹴し、これで4対2と勝利に大手。
続く4ラウンド目ではHellRaisersが先勝して巻き返しを図ったものの、それ以上の追撃を許さず、Na’Viが5対3での勝利となった。
Na’Viの安定ぶりが際立つ戦いだったと言えるだろう。

この勢いに乗って、もちろんNa’Viは決勝トーナメントに進出。
HellRaisersも韓国のGold Bassを5対0で破り、Cグループ2位で予選を突破した。
決勝トーナメントで両チームが相まみえるのか……というのが、ひとつの焦点となりそうだ。

3チーム中2チームが勝ち抜けという、実力のあるチームにとっては比較的恵まれたレギュレーションでありながらも、そこは実力伯仲の“The Grand Finals 2016”。
グループリーグでは意外な結果も見られた。
筆頭は、昨年の準優勝チームである中国・EL Gamingの敗退。
初戦を優勝候補の一角であるNSSに1対5で取られたEL Gamingは、続く2戦目では同じ中国チームのYaTo Gamingに同じく1対5と見せ場もなく破れ、グループリーグでの敗退が決まってしまった。
アジア勢は、そのEL Gamingに勝ったYaTo Gamingが決勝トーナメントへ。
アジア勢の存在感を見せてほしいところだ。

1日目のグループリーグが終わって、決勝トーナメントの組み合わせは以下の通りとなった。

Not So Serious (NSS) vs SIMP
Tornado Rox vs HellRaisers
Natus Vincere (Na’Vi)vs Kazna Kru
Wombats on Tanks vs YaTo Gaming

●CIS勢が圧倒的な強さを見せた決勝トーナメント
というわけで、運命の2日目、決勝トーナメント。
焦点のひとつとなったのは、どこがCIS勢の牙城を崩すか。
まず行われたのが、ヨーロッパ代表のTornado Rox対HellRaisers。
これがしょぱなからとんでもない試合に。
序盤は1対3と、HellRaisersが戦いを有利に進めるも、チームワークのよさを活かしてTornado Roxが少しずつ挽回。
4ラウンドを終えて、4対4のタイという経過に。
どちらかがあと1勝で勝ち……という状況で最後に地力を見せたのがHellRaisersで、正面からの打ち合いを制して、勝利に。
よほどうれしかったのか、勝利が決まるやHellRaisersのメンバーがうれしそうに抱き合っていたのが印象的だった。

続いて行われたNSSとSIMPの戦いも白熱。
CISの強豪であるNSSにアメリカのSIMPが善戦。
こちらも8戦を終えて、4対4のタイとなり、あわや……という展開まで持ち込んだが、最後はNSSが押し切った。

決勝トーナメント残りの2試合は、Na’ViがKazna Kruを、Wombats on TanksがYaTo Gamingをそれぞれ5対0のワンサイドで圧勝。
それぞれセミファイナルに進んだ。
というわけで、上位4チーム中3チームがCIS勢と、『World of Tanks』のおけるロシア圏勢の圧倒的な実力を改めて見せつける結果となった。

さて、セミファイナル第一試合は、NSS対HellRaisersというCIS勢の星の潰し合いに。
こちらも接戦になるかと思われたが、決勝トーナメントの1回戦での劇的勝利の勢いそのままにHellRaisersが終始戦いを有利に進め、結果5対3で勝利。
“危なげない”という言葉が似合う戦いぶりでファイナルにコマを進めた。
相手は、「ファイナルではNa’Viと戦って勝ちたい」と、勝利者インタビューでのHellRaisersのキャプテンのエールに応える形で、Na’Viがヨーロッパ圏の強豪Wombats on Tanksを相手に5対2と憎らしいほどの安定ぶりした戦いぶりを見せた。

というわけで決勝戦は、HellRaisers対Na’Viという、グループリーグ開幕戦の再選に。
それは取りも直さず2014年と2015年のチャンピオンチームどうしの戦いでもあり、まさに『World of Tanks』の世界一を決める頂上決戦と言える。
そしてこれがまた、とんでもない試合になったのだ。

試合は、HellRaisersの2連勝からスタートした。
圧巻だったのは2試合目。
“Ghost Town”で行われたこの戦い。
序盤は静かな展開だったものが、HellRaisersのアタックに対してNa’Viが飛び出し、試合は一気に乱戦に。
HellRaisersが多少有利に戦いを進めていたものの、Na’Viの正確な攻撃に逆転を許し、じりじりと戦力を減らしていくこととなる。
そして戦車1対3という、これはだめか……という状況になって見せてくれたのがAPPLEWOW選手。
匠な立ち回りで圧倒的に不利な状況を挽回。
見事に勝利をたぐり寄せたのだ。

劇的な勝利により2連勝を飾って、このままHellRaisersが突っ走るか……と思われたが、それを許さないのがNa’Viの実力。
その後、SC1DE選手の活躍などにより盛り返し、一気に4勝し、4対2と逆転。
流れは一気にNa’Viに傾くかと思われたが、決勝戦はこのままでは終わらない。
そこからさらにHellRaisersが盛り返し、3連勝、4対5としたのだ。
さらにそこからNa’Viが2勝と、世界一の座を目指してのせめぎあいが続く。
決勝戦のみ7本先取というレギュレーションで行われたのだが、12戦終えて6対6のタイブレークという、両者1歩も譲らない状況で、まさに互角の戦いぶりを見せた。

HellRaisers ○○XXXX○○○XX○
Na’Vi XX○○○○XXX○○X

戦いはとうとう運命の最終戦に委ねられた。
この1戦にあっても、両者の意地がぶつかり合いバトルは一進一退の様相。
一方が遠距離からの射撃を成功させて敵を屠れば、もう1方も負けじと切り返し……と、決勝戦を象徴するかのようなシーソーゲームとなった。
そして、最終局面ではHellRaisersが2対1で数的優位に立つことに。
ところがここでとんでもない事態に。
HellRaisersのAPPLEWOW選手が崖にハマり身動きできなくなってしまったのだ。
残された1車両どうしの体力はどちらも一撃で倒される状態というぎりぎりのところ。
そこでアタック側のHellRaisersのGrifon選手はひとつの勝負に出た。
敵陣地に侵入したのだ。
敵陣地にとどまり続けると、時間が過ぎていきアタックサイドの勝利に終わる……ということで、当然のことNa’Viも陣地に近づかなければならない状況になる。
つまり、一騎打ちに持ち込む戦術だ。
HellRaisersのGrifon選手との決戦のために、移動していくNa’ViのInspire選手。
会場はじりじりとした緊張感に包まれ、さながら西部劇の荒野の決闘のよう。

勝負を分けたのは何だったのか……あるいは、冷静さと技術だったのか。
それとも地形を知り尽くしたゲームに対する知識だったのか。
Na’Vi のInspire選手は遠距離からの射撃を選択。
その狙いは過たず、ブッシュの影に隠れたHellRaisersのGrifon選手を倒すことに……。
HellRaisersにはAPPLEWOW選手が残っているものの、身動きが取れない状態。
ということで時間だけが過ぎていき、最後は時間切れということで、ディフェンスサイドのNa’Viの勝利となった。
本当にギリギリの戦い。
試合が終わるやいなや選手たちは一斉に殊勲のInspire選手に駆け寄り、胴上げ。
その満面の笑みからは、いかに喜びが深いかをうかがわせた。

大きな会場でたくさんの来場者を集めて、ゲームの試合が行われる。
そしてその劇的な内容に、観客とWeb配信の視聴者は熱狂する……。
“The Grand Finals 2016”は、そんなeスポーツの熱気と、そして『World of Tanks』の絶大な人気を改めて実感させてくれるイベントだ。
何よりも特筆すべきは、試合内容がとてもおもしろかったこと。
そこにはeスポーツを盛り上げていこうとする、ゲーム側の取り組みだったり、運営サイドの判断だったり、そして何よりも選手たちの弛まない努力があってこそだと思うのだが、いずれにせよ『World of Tanks』の“The Grand Finals 2016”が、一大エンターテインメントイベントとして、非常に魅力的なものであることはたしか。
やっぱり『World of Tanks』はおもしろい!
ちなみに記者は会期中にHellRaisersのNear you選手に取材してからすっかりファンになってしまい、大会ではHellRaisersを応援しておりました。
決勝戦は、仕事を忘れかけてハラハラドキドキしていたのですが、これもeスポーツの楽しみかたのひとつなのかな……と。
そう、会場での各チームに対する熱狂ぶりもすごかった。
きっと開催されるであろう“The Grand Finals 2017”に向けて、HellRaisersの巻き返しに期待!

※e-Sports分野に1000万ドルを投資!?『World of Tanks』は大会の規模も発想も超ビッグ!
※超大規模な世界大会の会場で『World of Tanks』のキーマンを直撃!
※『World of Tanks』の世界大会“WGL The Grand Finals 2015”開催!昨年の王者が陥落し、アジア勢も意地を見せた!
※世界大会の地でキーパーソンとトッププレイヤーが語る『World of Tanks』!


Category: ゲームニュースまとめ

Comments (-)Trackbacks (-) | トップへ戻る

ヒロインが巨大化するACT『ラグスト』悠木碧が演じる新キャラ発表…巨大化実験に失敗し、見た目が14歳になってしまった元軍人

 【10//2016】

ヒロインが巨大化するACT『ラグスト』悠木碧が演じる新キャラ発表…巨大化実験に失敗し、見た目が14歳になってしまった元軍人


DMMゲームズは、iOS/Android/PCゲーム『ラグナストライクエンジェルズ』の新キャラクター情報を公開しました。


『ラグナストライクエンジェルズ』は、38メートルになった少女が巨大生命体「フィアレム」と戦いながら世界の謎に挑んで行くバトルアクションゲームです。
DMMゲームズ、アニプレックスモバイル、ディンゴの3社による共同制作プロジェクトで、アニメ版も放送中の作品となっています。

今回は、本作に登場するキャラクター「御堂 かすみ バーネット」の情報が明らかとなりました。
また、キャラクター原案の深崎暮人氏による描きおろしイラストも公開されています。

◆御堂 かすみ バーネット
CV: 悠木碧
巨大化実験に志願するも失敗し、後退現象により見た目が14歳になってしまった元軍人。
年下扱いされるのを嫌い怒ることしばしば。
正義感と責任感は人一倍強く、他のメンバーのだらし無さにいつもイライラしています。

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆
(C)2016 DINGO Inc.・Aniplex Mobile/DMM GAMES/38M GIRLS 製作委員会


Category: ゲームニュースまとめ

Comments (-)Trackbacks (-) | トップへ戻る

伝説的名勝負!「WGL Grand Finals 2016 」決勝トーナメントたった一発の砲弾が勝負の命運を握った熱戦。世界王者に輝いたのは!?

 【10//2016】

伝説的名勝負!「WGL Grand Finals 2016 」決勝トーナメントたった一発の砲弾が勝負の命運を握った熱戦。世界王者に輝いたのは!?


4月8日から9日にかけ、「World of Tanks」の世界王者を決める頂上決戦「Wargaming.net League Grand Finals 2016」が、ポーランド、ワルシャワで開催された。
初日に行なわれたグループステージの結果を受け、2日目にはノックアウトステージが実施。
各地域で最強を誇る8つのチームが、優勝の栄冠をかけて激闘を繰り広げた。


今大会、特に準決勝以降で行なわれた試合は、世界最強の「World of Tanks」チームを決める祭典にふさわしい内容が続出したといっていい。
出場各チームに求められるものはあまりにも多い。
新ルールへの適応、パッチ9.14での仕様についての知識、チームの連携や作戦の的確さ、そして大舞台での冷静さ。
どれかひとつでも欠けたチームは容赦なく脱落していく過酷なトーナメント。
本稿ではそんなノックアウトステージの模様をお伝えしよう。

■ 苦戦を続けたHellraisers、楽に勝ち上がったNAVI。
本命2チームの戦い
好勝負が多く見られた今回の決勝トーナメントの中でも、特に熾烈な争いとなったのが、前回優勝のHellraisersが属したブラケットだ。

準々決勝ではCIS勢第3の強豪と評判のNot So Serious(NSS)が、格下と見られていたアメリカ勢のSIMPに対して4-4のマッチポイントまで追いつめられるという戦いを展開。
この試合自体はバックステージでの開催となっていたため、メインステージで見ていたオーディエンスが直接見ることはなかったものの、これまた接戦となっていた欧州の強豪Tornado Roxと優勝候補のCIS勢Hellraisersの試合中に「SIMP優勢」の速報が流れるや、会場にどよめきを起こさせていた。

SIMPは昨日のグループステージでは欧州強豪のWombats on Tanksに派手に敗れて2位通過と、ほとんど注目されていなかったチームだ。
それが、世界最強CIS勢の3番手とはいえ、超強豪のNot So Seriousを敗北寸前まで追い詰めるというのは、決勝トーナメントならではの怖さを象徴している。

グループステージでは手の内を隠していたチームが決勝トーナメントでは本来の作戦を展開しはじめたり、経験の浅いチームが試合をこなすうちに環境に適応して、隠れた実力を発揮していくものだ。
いかな強豪といえども油断は禁物。
このあたりにオフライン大会の醍醐味とも言えるだろう。

さて、メインステージ側で接戦を演じていたHellraisersとTornado Rox。
各チームが見せるスキルレベルはあまりにも見事だ。
第1マップのヒメルズドルフでは、Hellraiserの選手は東端の丘上から西端の操車場に向かって、システム的に敵を視認出来ない距離でのブラインド射撃をガツガツ当てていくという神業を披露。
対するTornado Roxも、チラリと姿を見せた1両がエサになり、わずかに飛び出してきた的に4両から次々に射撃を当て一気に撃破するというチームプレイの妙を見せている。
その際にすごいのは、攻撃に参加した4両が全員、ターゲットの履帯に確実に命中させて、完璧に動きを止めつつ撃破しているところだ。
並のプレーヤー集団ではこんなマネはできない。

後半のラウンドに入った鉱山マップでは、Tornado RoxのティアVIIIが開幕直後にHellraisersのティアX戦車に全力の体当たりを行ない、1,000ダメージ以上を与えるという奇策も披露している。
しかしHellraisersは勝負強い。
その後のラウンドでは乱戦でも、にらみ合いでも一枚上手の戦いぶりを見せ、2ラウンド連勝にて僅差の勝負を制した。

Hellraisersは、続くNSSとの準決勝でも接戦を演じている。
挑戦者の立場で戦うNSSは、防御ラウンドの多くで自走砲を投入。
これがあまり功を奏さずいくつかのラウンドを落としたものの、自走砲抜きで挑んだ攻撃側ラウンドでは見事なラッシュを決め、乱戦でもHellraisersを相手に優位に戦い、Hellraisersのリードを許さず。
対するHellraisersは、1マップ目で2連勝したリードを活かしてなんとか試合そのものには勝ち、決勝進出を決めたものの、かなり神経のすり減る試合が続いたことには間違いはない。

これに対して明確な実力差が見えたのが、優勝候補筆頭のNAVIが属するブラケットだ。
このブラケットに属したアジア勢の生き残りYato Gamingは、欧州強豪のWombats on Tanksに対して1ラウンドも取得することなく、あっけなく敗北。
地元ポーランドのKazna Kruは、最強と目されるNAVIに対してストレート負けを喫している。

全く労することなく準決勝まで上がってきたNAVIとWonbats on Tanksの対決は、序盤こそ互角に見えた。
第1マップのクリフ、第2マップのステップまでは、お互いに勝ち負けを繰り返す形だ。
特にじっくりと時間をかけて試合を進める傾向の強いWombats on Tanksは、攻撃側で時間ギリギリまでひっぱり、相手チームの動きを引き出してから火力を集中させて優勢を確保するのがうまい。
しかしより短期決戦になりやすい第3マップの鉱山では、Wombats側に細かいミスも積み重なったことがあり、NAVIが圧倒し始める。
NAVIはミスらしいミスを全くしないし、望んだ形で入った集団戦では必ずプラスのダメージ収支だ。
NAVIはそのまま3ラウンドを連続勝利して、結果としてはラウンド取得数5ー2と危なげない勝利を手にし、さほど消耗する様子もなく決勝進出を決めている。

■ 一歩も譲らぬ本命両チーム。
ワンミスが勝負を分ける接戦の先に驚きの結末
世界最強の「World of Tanks」チームを決める大会も、いよいよ決勝戦だ。
ここで対決したのは、CISで最強2チーム謳われるHellraisersとNAVI。
奇遇にも、先日のグループステージ第1試合と全く同じ組み合わせが、大会の最終戦で再現された形となる。

7ラウンド先取制の長丁場で行なわれたこの試合、その展開は試合を見守る誰もが予想しなかったほどの、恐ろしいほどの接戦となった。
第1マップのゴーストタウンではHellraisersが2本連続で勝利すると、第2マップのヒメルズドルフ、第3マップの鉱山ではNAVIが4連続勝利。
続く第4マップのルインベルクでは、今度はHRが2本連続で取り返す。

普通、一進一退の攻防となる試合では、同一マップの攻撃・防御で勝敗が別れる形をとるものだ。
そがこの試合では、同一マップの攻守とも一方のチームが連続で勝利するという、少し変わった流れで進行している。
両チームの間で各マップの得意・不得意がはっきりしているのだろうか。

こういった流れの中で、はじめて同一マップ内で勝敗を分け合ったのが第5マップのクリフだ。
中央東側の丘を起点に集団戦が発生しやすいこのマップは、どのマップにも増して瞬間的な攻撃力が重要とされる。
つまり、攻撃を連射できることと、チーム全員が火力を同時に発揮できることが求められる。
そこで両チームとも高火力のリボルバー式中戦車B-C 25tを中心に編成……というよりは、それのみでの編成で戦いに臨んだ。

NAVI側の攻めで始まった前半のラウンドは、先に視線を通して情報量で上回ったHellraisersが、NAVI側をうまく囲い込むような形を作って勝利。
Hellraisers側の攻めラウンドでは、混戦の中でうまくメンバーの再配置を行ない、丘の頂上を抑えて広い視界を確保したNAVI側が勝利している。

とはいえいずれも僅差。
たった1発でも砲撃を外したり、一瞬でもよそ見をしていたり、わずかでも連携のタイミングにズレがあれば、そこで生まれた僅かなダメージ差が、そのままチームの勝敗につながってしまうというレベルだ。
なにしろ打ち合いの最中、両チームの総合HPがガリガリ削られていく中で、その差が1,000を超えることがほとんどないという互角ぶりだ。

続く第6マップのステップでも、両チームは1ラウンドずつを分け合った。
いずれのチームも、攻め側で陣地占領をエサにして防衛側を釣りだし、有利な陣形を作って逆襲するという形での勝利だ。
特にHellraisersは、占領タイマーを残り10秒まで進めておびき寄せておいてから有利な戦型で戦うためにあえて陣地を放棄するなど、作戦の徹底にメンタルの強さが現われる。
どちらのチームがいつ勝つのか、どう勝つのか、観戦者には全く予想のできない試合展開ばかりが続く。

こうして一進一退で続いた決勝戦は、互いに6ラウンドづつを取得してのタイブレイクに突入。
そこで選ばれた最終マップは……さきほど互いに1ラウンドづつを分け合ったクリフだ。
そしてこのラウンドは、大会史に残るほどの接戦となった。

車両構成はどちらも同じだ。
ティアX高火力中戦車のB-C 25tが6両と、ティアVIII軽戦車のRu 251が1両。
スピードと射撃速度を活かして、互いに火力をぶつけあう構え。
開幕から乱戦に入るのはあっというまだった。
全車両が即座にマップ中央での撃ち合いに参加し、最初の弾倉を打ち切る間に間に両チームが3両づつを失う。
リロードのタイミングで仕切りなおし、今度は遠距離での撃ち合いで互いの車両をジワジワと削りあう形となる。

そこで、いろんな意味で勝負の鍵をにぎる事になったのが、Hellraisersのapplew0w選手だ。
いち早く中央の丘の頂上を占拠したapplew0w選手は、見事なロングレンジ射撃で敵車両を削り取り、車両数2対3の状況から2両撃破、NAVIを残り1両まで追い詰めた。
フィールドに残っているのは、Hellraisers側がこのapplew0w選手と、個人戦成績最強と言われるGrifon選手、NAVI側はInspirer選手のみ。
どちらも残りHPはわずか。
このまま行けばHellraisersが勝つ。

だが、applew0w選手は2両を削った時点で弾倉を撃ち切ってしまった。
長い時間のかかるリロードの間、チャンスとみたInspirer選手が丘によじ登って近接してくる。
リロード中で反撃不能のapplew0w選手は攻撃を避けるため後退するが、なんと、斜面を滑り落ちる最中にある岩場にスタックしてしまった。
Inspirer選手はこれを深追いしない……この判断が素晴らしかった。

このラウンド、攻撃側はHellraisersである。
殲滅するか、占領するかしなければ、時間切れとなればNAVIの勝ちだ。
applew0w選手が岩場でスタックしている間、別方面に展開していたGrifon選手はしばしこれを待つが、無理と判断したのだろう、陣地の占領を開始した。
Inspirer選手は目前でもがくapplew0w選手を放置し、占領を阻止するため急いで移動を開始する。
どちらの選手も、HPはギリギリだ。
1発で勝負が決まる。

最後の1発を命中させたのは、Inspirer選手だった。
占領地点で待ち構えていたGrifon選手は一瞬の差で爆散し、戦場に残されたのは、まだも岩場でもがくapplew0w選手のみ。
生き残ったInspirer選手は安全を期してマップ端に移動。
そして時間切れが訪れ、ラウンド取得数を7としたNAVIが優勝を決めた。

このレベルの選手が岩場にスタックして非戦力化されてしまうというのは観戦者も全く予想しない展開で開いた口がふさがらないという感じだったが、その段階で残されたHellraisersとNAVIの戦力が、いずれも砲弾1発で沈むだけのHPしかない状態の2両だった、というのも、本対戦がいかに接戦だったかを物語る。
1発当てれば優勝、喰らえば敗退。
そんな緊張感の中、完璧な索敵で的確な一撃を入れることのできたInspirer選手は、間違いなく本大会のヒーローだ。

こうして2016年の王者決定戦「WGL Grand Finals 2016 」は、NAVIが2大会ぶりの優勝を決めることで幕を閉じた。
各チームの間で戦われたハイレベルな戦いは、「WoT」クラン戦未経験者でも十分に手に汗をにぎることのできる白熱した展開だった。
来る新シーズンのWargaming.net Leagueでも、このような熱戦が繰り広げられることを期待しつつ、大会の余韻にひたるとしよう。



Category: ゲームニュースまとめ

Comments (-)Trackbacks (-) | トップへ戻る

<小野憲史のゲーム時評>「WiiU」の製造終了報道を考える 独自路線のメリットとリスク

 【10//2016】

<小野憲史のゲーム時評>「WiiU」の製造終了報道を考える 独自路線のメリットとリスク


経営戦略の基本となる「選択と集中」は、ゲームソフト開発でも同様だ。
2000年代までゲーム機ビジネスは、一機種のみが突出する「一強皆弱」現象が見られた。
限られたゲーム機の性能を最大限に生かすため、ゲーム会社が最も普及しているハードに研究開発を集中させたからだ。
その頂点がプレイステーション(PS)2で、ハードの限界を超えた名作が多数登場した。


Category: ゲームニュースまとめ

Comments (-)Trackbacks (-) | トップへ戻る

Wargaming.net、「World of Tanks」Bronze/Silverリーグのゲームクライアントへの組み込みを正式発表

 【10//2016】

Wargaming.net、「World of Tanks」Bronze/Silverリーグのゲームクライアントへの組み込みを正式発表


Wargaming.netは、ポーランドワルシャワで開催されている「World of Tanks」の世界大会「Grand Finals 2016」において、Wargaming.net CEOのVictor Kislyi氏のメディアインタビューを実施し、「Grand Finals 2016」終了後からスタートする2016年シーズンの施策についてその一部を明らかにした。


今回明らかになったのは、新規ユーザーを含めた一般ユーザーと、プロゲーマー達がしのぎを削る「Grand Finals」までの道筋を繋げ、希望すれば誰でも「Grand Finals」にチャレンジできるようにしていくというもの。

具体的には、2016年シーズンが始まる前までにゲームクライアントをアップデートし、現在ホームページ上で展開されている公式リーグのうち、BronzeリーグとSilverリーグをゲームクライアントの機能として盛り込み、ゲーム外の手続きを行なわなくても、手軽にクラン戦、リーグ戦に参戦できるようになる。

BronzeリーグやSilverリーグで高い実績を残した選手は、チームが昇格してGoldリーグに参戦したり、Goldリーグ所属チームに引き抜かれるというキャリアパスが用意される。
Goldリーグに所属すればサラリーがWargaming.netより支給され、名実共にプロゲーマーとして活動が可能となり、「Grand Finals」に出場し、活躍できれば、プロゲーマーとして最高の栄誉と高額の賞金が手に入る。

これまでは新規ユーザーにとって、Goldリーグや「Grand Finals」というのは、何をどうすれば参加が可能になるのかすらよくわからない雲の上の存在だったが、今回のアップデートにより、日々のプレイの延長線上に用意される具体的な目標となる。
Wargaming.netではこのシステムを導入することにより、「WoT」の更なるe-Sports化、コミュニティの拡大を目指していく考えだ。

そしてKislyi氏の更なる野望としては、「WoT」のマルチプレイの基本モードとなる15対15の30人対戦のe-Sports化を実施に向けてテストしているという。
現在、各種リーグや「Grand Final」は7対7が基本になっているが、実際のサーバー上でのマルチプレイは15対15が基本になっている。
Kislyi氏は、「WoT」の魅力のひとつである15対15の大規模バトルをe-Sports化し、他のe-Sportsタイトルと更なる差別化を図りたい考えだ。

また、2015年に正式サービスを開始した「World of Warships」やPS4/Xbox One版「World of Tanks」については、まだユーザーの母数がクリティカルマスに達していないということで、すぐe-Sports化することには否定的で、「WOWs」については今回の「Grand Final」の最終戦の手前で実施されるエキシビションマッチで反応を見定めたいとしており、うまくいけばこちらは年内には何らかの形で大会が動き出す可能性はありそうだ。





Category: ゲームニュースまとめ

Comments (-)Trackbacks (-) | トップへ戻る