2016 09 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31. »  2016 11

『手っ取り早く遊べるアナログボードゲーム』7選

 【02//2016】

 『手っ取り早く遊べるアナログボードゲーム』7選


皆様、秋口になり少し肌寒いような日もある時節になりましたね…そこで今回は、室内で遊べちゃうアナログなボードゲーム、それも手っ取り早く遊べるものを中心に「頭脳を使うものから運だけで勝敗が決まるものまで七つに分けて」ご紹介したいと思います。
なお、「カタン」など超有名なゲームや、ルールが複雑なゲームは対象外としていますのでご了承ください。


それでは皆さんいきますよ!さあダイスを回せ!カードを開けっ!
◆『ニムト』
メーカー:AMIGO 開発年:1994年 分類:頭脳系ゲーム
――この頃流行中!?
まずは『ニムト』からご紹介します。
ニムトとはドイツで生まれたゲームで「受け取れ」もしくは「受け入れる」という意味があります。
ルールは1から104までの数字が書かれたカードをランダムに選び縦四列に一枚ずつ並べます。
各プレイヤーはランダムで10枚ずつ受け取ります。
そこから場に並んでいる四つのカードの数字を基準にして基準より数字が大きいが最も数が近いカードをその横列に足していきます。
例えば場に22と33と44と55のカードが並んでいるとしますよね?そこで手札に36のカードがあれば33の列に置けるという寸法です。
これを繰り返しカードの列が6枚になる列が出来た場合、6枚目のカードを置いたプレイヤーがその列全てのカードを引き取ります。
カードには数字の他にマークが付いており、そのマークはポイントになっています。
それらのポイントを合わせた数だけ引き取ったプレイヤーの持ち点がマイナスされます。
つまりいかに相手に六枚目を置かせるか、あるいはいかに自分が六枚目を取らずに済むようにするかという戦略性が求められるゲームなのです。

◆『ヤッツィー』
メーカー:ハズブロ/Parker Brothers 開発年:1954年 分類:運試しゲーム
――ダイスポーカー!
サイコロでポーカーのようなルールで遊ぶ、いわゆるダイスポーカーである『ヤッツィー』はその得点形式に特徴があります。
ダイスの振り直しは二回までで、役表に必ず一カ所出た目を記入します。
一度記入した項目は書き直すことが出来ません。
役無しの場合は出た数字の中から一つ数字を選んでその数字を記入します。
最終的に最も高得点だった者が勝者です。
役表は紙と鉛筆で作れますしサイコロ五個あれば家でも出来るアナログゲームです。

◆『クアルト』
開発者:Muller,Blaise 開発年:1991年 分類:頭脳系ゲーム
――知的遊戯!
このクアルトは五目並べのようにいくつかの物を並べられたら勝ち、といった内容ですが非常にユニークかつ知的なルールを採用しています。
まず駒は四つあり形、色、穴の有無、高さといったカテゴリで分けられています。
これらを直線上に並べる事が出来たら勝ちですが、並べられる条件というのは穴は穴あき同士繋がるし高低があって四角でも丸でも繋がります。
例えば穴が空いていれば「高い駒・低い駒・四角の駒・丸い駒」で並べても勝利なのです。
つまり要素が被って居れば繋がるのです。
そして本作を最もユニークにしているルールが「動かす駒は相手が指定した物を動かす」事なんです。
自分で動かす駒を自由に選ぶことは出来ません。
非常に知的なゲームと言えるでしょう。

次のページ:世界最古のボードゲーム!?
◆『セネト』
開発者不明 開発年:紀元前3500年頃 分類:頭脳系寄りの運ゲーム
――世界最古のボードゲーム!?
このセネトはなんと五千年以上前にエジプトで生まれた、おそらくは最古のボードゲームと呼ばれているものです。
ルールは長方形30マスの盤面で五個の駒を左上から右へ突き当たり二段目は左に進行し三段目は右で全ての駒を抜けさせることが出来れば勝ちです。
進めるために使うサイコロは本来は棒サイコロを使うのですが1から5までが出ればよいので六の面が出たら振り直しで通常のサイコロで代用してもいいでしょう。
またボード上には特殊なマスがあり3の目を出すまで抜けられないマスなどがあります。

◆『ヘックス』
開発者:pete hines 開発年:1942年 分類:頭脳系ゲーム
――数学者も参戦だ!
ヘックスはシンプルな対戦ゲームです。
赤と青に分かれ対辺に連鎖を繋げれば勝利します。
奥深いのは相手の連鎖を止める行動を取らなければならない為、本作において引き分けがないということを数学者のジョン・ナッシュが証明しているという事です。

◆『ピラニアペドロ』
メーカー:Goldsieber 開発年:2004年 分類:頭脳系ゲーム
――がんばれペドロさん!
ピラニアペドロにおいて、各プレイヤーには12枚のカードが渡されます。
そのカードは東西南北、四方向に1から3歩まで歩かせるカードが含まれています。
そしてプレイヤーの全員が一度にカードを出し、一番目のプレイヤーから時計回りに出したカードの方角と歩数に従いボード上のペドロさんを歩かせます。
ペドロさんが水に落ちそうな時、プレイヤー一人につき四個ずつ石を持っているのでそれを使って水に落とさないようにします。
もし石を持っていなくて水に落としてしまうか、ピラニアの居るマスまでペドロさんを導いてしまうと敗北となってしまいます。

◆『キャントストップ』
メーカー:franjos 開発年:1980年 分類:運試しゲーム
――ユーキャンストップ?
キャントストップは運試し及び引き際を知るゲームです。
ルールは至ってシンプル、山に見立てたボードに2から12までの数字が振り分けられています。
自分の番でサイコロを四つ振って二つのペアに分けます。
そのペアが例えば3と4だった場合ボードの3と4の列を一つ進められます。
また、例えば3・3・4・4が出た場合は3か4を二つ進められますし、この場合は7にもなる数字なので7を二つ進める事も出来6と8を一つずつ進めることも可能です。
ただしプレイヤーが一度に進められる列は3列までで、もし進めることが出来ない目が出た場合そこでバースト、降る前の状態に戻って次のプレイヤーのターンになります。
そうならないためにどこで自らストップを掛けるかが本作の肝でしょう。
画像を見て貰えば分かるようにそれぞれ出やすい、出にくい数字によって山頂までの遠さは違いますが、プレイヤーの内一人が一番先に三カ所の山頂に登頂出来ればそのプレイヤーの勝ちとなります。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆
以上7作品をピックアップしましたが、いかがでしたか?本記事ではゲーム内容やルールを大まかに説明しているだけなので、興味を持たれたら、実際にお店などでチェックしてみてください。
ここで取り上げた以外にも、読者の皆さんオススメのアナログボードゲームがあればコメント欄やTwitterで教えてくださいね。


Category: ゲームニュースまとめ

Comments (-)Trackbacks (-) | トップへ戻る

「ゾンビとのバトルだけでなく、人間ドラマにも注目してほしい」―― 『ミュージカル バイオハザード ボイス・オブ・ガイア』“柚希礼音”宝塚退団後初主演作をリポート

 【02//2016】

「ゾンビとのバトルだけでなく、人間ドラマにも注目してほしい」―― 『ミュージカル バイオハザード ボイス・オブ・ガイア』“柚希礼音”宝塚退団後初主演作をリポート


カプコンの『バイオハザード』シリーズを原作としたミュージカル『ミュージカル バイオハザードヴォイス・オブ・ガイア』が、先日9月30日より公演開始。
今回初公演前に、マスコミ・関係者向けゲネプロ公演が行われた。

ミュージカルでは、カプコンの人気サバイバルホラーゲーム『バイオハザード』を原作とし、“人類を滅亡へと向かわせる「ウイルス=奴ら」との壮絶な戦い”というゲーム原作のモチーフを、ミュージカルとして大胆に作り上げられる。
演出・脚本はミュージカルや芝居、翻訳から文芸作品と多肢に渡り活動しているマルチな演出家、G2氏が担当する。

そして主演を務めるのは、10年にひとりの逸材と言われ、宝塚歌劇100周年記念公演を任された元宝塚歌劇団 星組トップスター 柚希礼音さんだ。

舞台は、アドリア海沿岸のとある城塞都市。
柚希さん演じる主人公“リサ・マーチン”は、記憶を失いながらも、凛々しく、何事にも大胆不敵に立ち向かい、みずからを探していくことになる。

そのほかにも、息子を溺愛する無骨な武闘派ベルナルド・チャベス役には、シェイクスピア・翻訳劇などで活躍した横田栄司さん、ウィルスへの対抗手段を追い求めるアメリカ人医師ダン・ギブソンには、ミュージカル俳優の渡辺大輔さん、主人公に想いを寄せ、ウイルス殲滅に挑む若者のロブロ役には平間壮一さん、音楽に希望を見出す音楽家ロベルト・レコ役には海宝直人(東京公演)さんと村井成仁さん(大阪公演)、主人公から弟のように愛される若者マルコ役には、ボーカルユニット“Honey L Days”で活躍するKYOHEI、ウイルス拡散の経緯を知るジョー・ナッグス軍医役には、壤 晴彦さん、そして主人公たちと異なる視点でウイルスへと立ち向かうモーリス・グリーン大佐役には、吉野圭吾さんが登場する。

ゲネプロ前には、初の主演ミュージカルに臨む柚希礼音さんへの囲み取材も行われた。

――いまの率直な気持ちをお聞かせください。

柚希礼音(文中は柚希)もっともっと稽古したかったです。
今日はいまの自分を出し、千秋楽までのあいだにどんどんリサ・マーチンとして成長していけたらと思います。

――役作りで気をつけた部分はありますか?
柚希今回のミュージカルでは人間ドラマを描いているので、戦うシーンだけではなく、リサ・マーチンの人間性や周りのキャラクターとの関係性を大切に役作りをしました。

――長い歴史を持つ『バイオハザード』シリーズですが、オファーをもらったときの気持ちは?
柚希ゲームや映画、今回の台本を読んで、ウイルスについてすごく考えさせられました。
また、『バイオハザード』はゾンビとの戦いのイメージが強かったのですが、ウイルスの怖さや強さを感じました。
今回の舞台で、お客さまにも私と同じことを感じていただけたら嬉しいです。

――制作発表会では、ゲームをプレイしてもすぐにやられてしまうとおっしゃっていましたが、その後上達しましたか?
柚希結局上達しませんでした(笑)。
でも、すごく上手な友だちがいるので、プレイを見ているのが最高に楽しかったです。
ゲーム中での、銃の持ちかたや歩きかたはすごく参考になりました。

――最後にメッセージをお願いします。

柚希頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

つぎのページでは、ゲネプロ公演をリポート。
ネタバレは差し控えるものの、劇中カットを含むのでご注意ください。
なお公演時間は、休憩ありの約3時間となる。

●圧巻の歌とゾンビのダンス
物語の舞台となるのは、アドリア海沿岸のとある城塞都市。
バイオハザードから生き延びた人たちが暮らすこの要塞では、食料が残りわずか。
命がけで食料調達へ行く仲間を待つリサ・マーチンだが、命からがら戻れたのはたったふたりで、食料も調達できず絶望にひれ伏す。

そんな中、唯一の生き残りロブロが、「ゾンビに噛まれても生きている少女が地中海の小島にいる」という噂を聞いたとリサたちに告げる。
医師ダン・ギブソンはその少女の抗体から血清を作ることを提案。
ダンとロブロ、空軍オタクのゼルグが小島へ向かうことになるが……。

一方のリサは、街に攻めてきたゾンビとの戦いで、自分の隠された戦闘力を発見する。
武闘派のチャベスとともにどうにかゾンビたちを一掃するが、チャベスの愛息ジルマが噛まれてしまった。
2日以内に血清を打たなければジルマはゾンビへと化す……。
リサとチャベスは、ジルマをつれて小島を目指すことになるのだ。

ミュージカルなので、“歌”にも非常に力を入れられている本作。
残された人々が歌う希望をテーマとした楽曲や、記憶を取り戻せないリサの悲痛な叫びが歌われるシーンはぜひ注目してほしい。
さらに、ゾンビによるおどろおどろしいダンスは圧巻で、目を奪われてしまうだろう。

果たしてリサたちは血清を手に入れ、世界を救うことができるのか? 原作では味わえないオリジナルエピソードが迎える結末は、ぜひ劇場で確かめていただきたい。

◆講演概要
『ミュージカル バイオハザードヴォイス・オブ・ガイア』
2016年9月30日~10月12日赤坂ACTシアター
2016年 11月11日~11月16日梅田芸術劇場メインホール
2016年7月23日予定(※公式サイトにて先行販売受付中)
G2
柚希礼音 ほか
梅田芸術劇場
CAPCOM(ゲーム『バイオハザード』)
小林裕幸(カプコン)
(東京)0570-077-039
(大阪)06-6377-3800


Category: ゲームニュースまとめ

Comments (-)Trackbacks (-) | トップへ戻る

『SAO -ホロウ・リアリゼーション-』第5弾PV公開! 全3章のDLCや「ユウキ」(CV:悠木碧)の登場も明らかに

 【02//2016】

『SAO -ホロウ・リアリゼーション-』第5弾PV公開! 全3章のDLCや「ユウキ」(CV:悠木碧)の登場も明らかに


バンダイナムコエンターテインメントは、PS4/PS Vitaソフト『ソードアート・オンライン -ホロウ・リアリゼーション-』の第5弾プロモーション映像を公開しました。


原作小説はもちろんTVアニメなども好評を博した「ソードアート・オンライン」の、ゲーム展開における最新作『ソードアート・オンライン ―ホロウ・リアリゼーション―』は、旧SAOサーバーを基に立ち上がった新たなゲーム≪ソードアート・オリジン≫を舞台に、新たな謎と冒険を描く一作です。

待望の発売日まで残り1ヶ月を切った本作ですが、このたび公式サイトが更新され、第5弾プロモーション映像を公開。
ゲームシステムから戸松遥さんの主題歌まで、最新情報をいち早くチェックできるムービーとなっています。

また、全3章で描く有料ダウンロードコンテンツ「深淵の巫女」やセーブデータ引き継ぎ特典なども発表。
さらに、悠木碧さん演じる「ユウキ」の登場も明らかに。
今回判明した新情報が気になる方は、公式サイトも合わせてご覧ください。

YouTube 動画URL:https://www.youtube.com/watch?v=_2dvJGLWMuQ
『ソードアート・オンライン -ホロウ・リアリゼーション-』は2016年10月27日発売予定。
価格は、PS4の通常版が7,200円(税抜)、限定版が10,980円(税抜)。
PS Vitaの通常版が6,100円(税抜)、限定版が9,880円(税抜)です。

(C)2014 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊/SAOII Project
(C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.


Category: ゲームニュースまとめ

Comments (-)Trackbacks (-) | トップへ戻る

<小野憲史のゲーム時評>ゲームの試遊タイトル数「0本」の割合が倍増 ゲームショウの意外な動向

 【02//2016】

<小野憲史のゲーム時評>ゲームの試遊タイトル数「0本」の割合が倍増 ゲームショウの意外な動向


ちなみに2015年はスマホゲーム向けのアイテムコード配布がピークを迎えた年で、2016年は配布が自粛されたため、今年の数字に変化が見られそうだ。
しかしコードの配布はそれ以前から盛んに行われていた。
むしろ「アイドルマスター」のライブなどのステージイベントが充実しており、イベントが試遊タイトル数に影響したと考えることもできる。


Category: ゲームニュースまとめ

Comments (-)Trackbacks (-) | トップへ戻る

音楽で振り返る30年の歴史! 初代『ゼルダ』の秘蔵資料も公開された“ゼルダの伝説30周年記念コンサート”京都公演リポート

 【02//2016】

音楽で振り返る30年の歴史! 初代『ゼルダ』の秘蔵資料も公開された“ゼルダの伝説30周年記念コンサート”京都公演リポート


文・取材・撮影:編集部 世界三大三代川
●初代から最新作まで、まさに30年の歴史
2016年10月1日、京都のロームシアター京都にて、“ゼルダの伝説30周年記念コンサート”が開催された。
これは、1986年2月21日に、ファミリーコンピュータのディスクシステムで第1作が発売された、『ゼルダの伝説』シリーズの30周年を記念したもので、今回の京都を皮切りに、東京、名古屋、大阪など、各地で行われるコンサートになっている(追加公演も決定した)。
そんな記念すべきコンサートの第1回ということで、会場には『ゼルダの伝説』シリーズの生みの親である宮本茂氏を始め、シリーズの楽曲を手掛けた近藤浩治氏、宮本氏といっしょにシリーズの初期作を手掛けた手塚卓志氏、そして、『時のオカリナ』以降のシリーズを手掛けている青沼英二氏と、任天堂の豪華スタッフが集結。
開発秘話や思い出話でコンサートを、さらに盛り上げていた。
なお、司会を務めたのは、『ゼルダの伝説』シリーズの大ファンを公言している、声優の青木瑠璃子さん。
ちなみに、今後の公演のセットリストがどうなるのかはわからないが、もしネタバレを気にされる方は、以下のリポート部分にはご注意いただきたい。

『ゼルダの伝説』単独のオーケストラコンサートは、これまでに『時のオカリナ 3D』&『スカイウォードソード』の発売年(2011年)に行われた25周年のコンサート、『ムジュラの仮面 3D』の発売直前に行われたコンサート(リポートは→コチラ)があったが、今回のコンサートはそれらで行われた一部の曲を含めつつ、30周年にふさわしい、いいとこ取りの構成に。
また、それぞれに楽曲に合わせた映像が用意され、映像と生演奏が合わさることで、当時のプレイしていた記憶や、感情を呼び起こすようになっていた。

また楽曲も、たとえば『風のタクトメドレー』なら、オープニングの『勇者伝説』に始まり、『プロロ島』、『海賊』、『大海原』などを挟み、『ゼルダ覚醒』や『スタッフクレジット』につながっていくという、ゲームの旅立ちからエンディングまでを感じさせる展開になっており、音楽に合わせた映像で、当時の記憶を思い出したり、見送るおばあちゃんを見たりする、前回のコンサート同様に、涙なしではいられない内容。
演奏された楽曲については、末尾のセットリストをご覧いただくとして、本記事では特徴的だった楽曲や、開発スタッフが登壇されたMC部分をピックアップしてお届けする。

第1部で『ハイラル城』の後に登壇されたのは、『ゼルダの伝説』シリーズを生んだ、宮本茂氏。
宮本氏は、「いつも『スーパーマリオ』の周年があると、弟のように続いて『ゼルダ』が周年を迎えるんですよね。
『ゼルダ』は、オカリナを使ったり、タクトを使ったりと、楽器や音楽と縁が深いゲームです。
僕らは、自分の力で考えて解くというインタラクティブなものを作っているので、その自力で解いたときの思い出などと音楽は切り離せないと思っています」(宮本氏)と、『ゼルダ』30周年と、3度目となるコンサートについての思いを語っていた。

『組曲オカリナメロディー』は以前のコンサートでも披露された楽曲で、『時のオカリナ』や『ムジュラの仮面』でリンクが奏でるオカリナのメロディーを、さまざまな楽器をフィーチャーしながら演奏して、楽器の紹介を行うという曲。
青木さんのナレーションに合わせて、フルートやピッコロが『太陽の歌』を、トランペットが『ぬけがらのエレジー』を演奏したりと、木管楽器や金管楽器、打楽器、混声合唱など、各音色を意識して聴けるのが特徴の構成になっている。
ちなみに、どの曲もニンテンドウ 64のボタン操作に合わせて、レ、ファ、ラ、シ、レの5つの音だけでメロディーが作られているというから驚きだ。

初披露となる『神々のトライフォース2&3銃士メドレー』は、混声合唱付き。
『神々のトライフォース2』からは、『ユガ戦』や『ヒルダ姫の登場』に合わせて、『マザーマイマイのテーマ』が披露され、プレイした人なら頭から離れないであろう“マイマイマイ”の合唱が生で歌われた。
また、『トライフォース3銃士』からは、水源エリアの曲やオープニングの曲が演奏された。

続いて、『ゼルダの伝説』シリーズの総合プロデューサー、青沼英二氏が登壇。
青沼氏は、司会を務める青木瑠璃子さんについて、「昨年、『ムジュラの仮面 3D』のニコニコ生放送でいっしょに出ていただいて、『ゼルダ』が大好きということで、今回ぜひにと司会をお願いしたんです」と紹介。
すると、青木さんは「じつは、今回のコンサートの名古屋公演は、個人的にチケットを取っていて、事務所にスケジュールを開けてもらおうと思っていたら、“『ゼルダ』のコンサートのお仕事が入っていますよ”と言われたんです」と、『ゼルダ』ファンらしいエピソードを披露。
余談だが、ファミ通.comには、青木さんの驚異的な“『ゼルダ』愛”を語っていただいたインタビュー記事があるので、興味がある方はぜひお読みいただきたい(インタビュー記事は→コチラ)。

そして青沼氏は、「25周年にもコンサートをさせていただいて、あれから5年経ったんですが、あっという間だなと。
そのあいだに、『神々のトライフォース2』と『トライフォース3銃士』を出したものの、“『スカイウォードソード』に続く新作はまだか”と言われていますが、5年かかってしまって……」と、『ゼルダ』30周年と、今年のE3で詳細が発表された新作『ブレス オブ ザ ワイルド』について語った。
2017年に発売が予定されている『ブレス オブ ザ ワイルド』については、「今日もじつは会社に寄ってからここに来ていまして。
スタッフは休日返上でがんばっています。
来年発売で制作は佳境でして、“ここに立ってていいのか”とも思うんですが、25周年のお祝いも大事ですから。
新作の新しい情報はこれから出していきますが……。
新しい『ゼルダ』のリンクは青い服を着ていまして、それがなぜかというのはあまり話をしていないので、そのお話を。
あの青い色は、『風のタクト』で、勇者の服を着る前にリンクが着ていた服で、いま僕が着ているTシャツもそれを再現したものですが、それと同じ色を使っています。
あの青は、新作の物語の中で非常に重要な意味がありますので、お楽しみに。
とても手応えのあるものができあがってきていますので、期待してください!」(青沼氏)。

●アンコールはサプライズだらけ!
そして、第2部は『ゼルダの伝説30周年シンフォニー』でスタート。
これは、歴代『ゼルダ』の中から『リンクの冒険』、『大地の汽笛』、『ムジュラの仮面』、『夢を見る島』、『神々のトライフォース』(裏の地上)と、あまりオーケストラアレンジされていない曲のメドレーになっており、プレイした人にはなじみ深いBGMでありながら、新鮮なアレンジになっている曲だった。
続いての『ゼルダの伝説小品組曲』は、フィールドやバトルの曲以外にも、いろいろとある『ゼルダ』の曲をメドレー化したもので、たとえば『ゼルダの伝説』でワープに使う笛(『スーパーマリオブラザーズ3』でもおなじみ)に始まり、『神々のトライフォース』の森、神殿、『時のオカリナ』の家の中、ミニゲーム、『ムジュラの仮面』のミルクバーなどの楽曲が、オーケストラで楽しめた。

『ゲルドの谷』に続いて登場したのは、『ゼルダの伝説』シリーズで楽曲を担当した近藤浩治氏。
「オーケストラがすばらしく、私の曲に魂を入れていただいたようで、非常にうれしいです」とコンサートへの想いを語った近藤氏は、30周年という長い年月が経ったことを「30年も経ったのかと、月日が流れるのは早いなと感じるお話がふたつあって。
個人的な話ですが、ひとつが住宅ローンが払い終わったこと(笑)。
住宅ローンというと、非常に長いイメージがありますから。
そして、もうひとつが、来月に長女が結婚するということ。
そういう年になったんだなと」と、独特の感想で語ると、場内から大きな拍手でお祝いされていた。
また、30年前の制作秘話については、「いろいろなところでお話をしたように、音楽もいろいろ苦労したんですが、そのころは効果音も自分で作っていて、そも苦労しました。
たとえば、謎解きの正解音は非常に短いのですが、あれだけ短い音でそれを表現するのは、ほかのBGM1曲と同じくらいの労力がかかっているんですね。
ほかにも、剣で刺した音など、ゲーム内で手応えのある音にするのが苦労するんです」と、曲の長さに関わらず生みの苦しみがあることを語った。

近藤氏が登壇されたまま演奏されたのは、『「時のオカリナ」ハイラル平原』。
『時のオカリナ』のハイラル平原と言うと、雄大な曲のように思えるが、じつは同じメロディーが流れつつも、敵が近づくと曲が早くなったり、立ち止まると静かな曲調になったりと、場面に合わせてインタラクティブに変化する曲になっていたのはご存じだろうか。
今回のコンサートでは、そのインタラクティブな曲調を生演奏で再現しようと、お客さんに聞きたい曲調をリアルタイムで選んでもらい、それを近藤氏が受けて、指揮者の竹本泰蔵氏に伝えて、演奏をすぐさま変化させる試みが行われた。
なお、曲調は静かな曲、戦闘の激しい曲、通常時の雄大な曲の3種類があり、お客さんが入り口でもらったプログラムの表面(白)=静かな曲、裏面(緑)=戦闘曲、どちらでもない(プログラムを上げない)=通常時の曲の3種類で聞きたい曲調を意思表示し、その数の多さで判断するという。
じつは、これは25周年コンサートでも行われた曲で、その際は、近藤氏がお客さんに意思表示してもらう際に、リンクのようにマスターソードを掲げていたのだが、「(マスターソードが)ガノンに取られたのか会社になかった(苦笑)」(近藤氏)とのことで、今回は風のタクトを振ることに。
実際の演奏は、非常にスムーズに通常時から戦闘、そして静かなものへと変わっていったが、会場の意見が割れて、近藤氏が若干戸惑うような場面も。

『トワイライトプリンセスメドレー』の後には、宮本茂氏とともに、『ゼルダの伝説』シリーズの初期作を手掛けた手塚卓志氏が登壇。
手塚氏は、30年前の思い出として、「初期のファミコンのゲームって制約が多いんですよ」と言いつつ、初公開となる当時の資料を公開。
これは、宮本氏、手塚氏とともに開発をしていた、プログラマーの中郷氏が保管していたものだという(宮本氏、手塚氏、中郷氏による、初代『ゼルダの伝説』のお話は、任天堂公式ホームページの“社長が訊く『ゼルダの伝説 大地の汽笛』に詳細が載っているので、合わせてご覧いただきたい。
記事は→コチラ)。

ちなみに手塚氏は、初代『ゼルダの伝説』でダンジョンマップを担当したのだが、何を勘違いしたのか本来使える容量の半分だけでダンジョンを作ったのだという。
しかし、宮本氏は「それでも十分におもしろいから、もう半分を使って別のことをしよう」と話をして、そこから“裏ゼルダ”(ダンジョンの仕掛けが変わった、高難度モード)が生まれたのだという。

また、手塚氏、宮本氏は、これからの『ゼルダ』に期待することについてトーク。
「最初の10年は『ゼルダ』を担当していたんですが、最近は青沼さんにお任せしていて。
世界を探検することがすごく楽しくて、『ゼルダ』を作ったので、そういうことが忘れられないような世界をいっぱい作ってほしいし、『マリオ』と違ってお話が重要になりますので、みんなをワクワクさせるお話がどんどん盛り込まれていくのを楽しみにしています」(手塚氏)、「いま、『スカイウォードソード』の後に作っていた『ブレス オブ ザ ワイルド』がほぼできてきています。
これが原点に返った、ひとりで試行錯誤しながらずっと遊び続ける、自分で工夫する遊びですので、これからもこういうものを『ゼルダ』の基本として作っていきたいです」(宮本氏)と話した後、宮本氏の話題は先日発表された“ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ”(記事は→コチラ)に。
「最近発表した、ニンテンドークラシックミニ ファミコンに『ゼルダの伝説』や『リンクの冒険』が入っていて、途中セーブもできるので、ぜひこれで遊んでみてください。
11月10日発売です(笑)」とアピールしていた。

本編最後は、『ゼルダの伝説メインテーマ』。
おなじみの曲を、さらに荘厳なアレンジにした曲が披露された後、アンコールへ。
アンコールでは、近藤浩治氏が再び登壇し、ひとりでピアノの前へ歩んでいく。
なんと、アンコールの1曲目は、近藤氏のピアノソロによる『カカリコ村』。
しかも、『カカリコ村』の温かなメロディーだけに留まらず、そこから『メインテーマ』へと移り変わるメドレー構成になっていた。
演奏終了後には、近藤氏から「今日の曲は、私ひとりではなく、『ゼルダ』の音楽スタッフ10人くらいで作っています。
30年に渡って、そのスタッフと私で作ってきて、作曲作業はひとりでやりますが、ほかの世界を作るグラフィックや、個性豊かなキャラクターのデザイン、楽しいゲームを作ってくれるプランナーがいたからこそ、こういうジャンルに富んだバラエティーのある曲が作れたと思います。
そういうスタッフと、これからもすばらしい『ゼルダ』を作っていきたいと思います」と感謝の言葉が語られると、会場中から大きな大きな拍手が贈られた。

そして、本公演最後の曲は、これまたサプライズで、新作『ブレス オブ ザ ワイルド』の曲『ブレス オブ ザ ワイルドより「メインテーマ」』。
曲名が告げられると、会場中から驚きの歓声が上がり、続けて、E3で公開されたトレーラーの曲を生で披露。
『ブレス オブ ザ ワイルド』の広大な世界を感じさせる曲が終わり、本日の登壇者が全員壇上に上がると、再び会場全体からの大きな拍手が贈られ、コンサートは幕を閉じた。

----------
冒頭にも書いた通り、今回の『ゼルダ』のコンサートは、これまでに2011年の『ゼルダ』25周年コンサート、2015年の『ムジュラの仮面 3D』に合わせてのコンサートを受けつつ、さらに新しいものを入れた30周年にふさわしい内容になっていた。
おなじみの『時のオカリナ』や『風のタクト』に留まらず、『リンクの冒険』や『夢を見る島』、『夢幻の砂時計』、『大地の汽笛』といった、携帯機シリーズの楽曲も散りばめ、そして、2017年に発売予定の新作の曲で締めるという、まさに音楽で語る『ゼルダ』の歴史といった、非常に充実した構成だったように感じる。
一部公演はすでにチケットが売り切れているが、先日決定した追加公演のチケットはまだ買える様子。
もし、本記事を読んで興味を持った方は、ぜひ生の演奏で聴いていただきたい!
■ ゼルダの伝説30周年記念コンサート 京都公演 セットリスト
●第1部
1.ハイラル城
2.ゼルダ姫のテーマ
3.風のタクトメドレー
4.組曲オカリナメロディー
5.ボス戦闘曲メドレー
6.神々のトライフォース2&3銃士メドレー
7.「スカイウォードソード」スタッフロール
●第2部
8.ゼルダの伝説30周年シンフォニー
9.ゼルダの伝説小品組曲
10.ゲルドの谷
11.「時のオカリナ」ハイラル平原
12.大妖精のテーマ
13.トワイライトプリンセスメドレー
14.ゼルダの伝説メインテーマ
●アンコール
15.カカリコ村
16.ブレス オブ ザ ワイルドより「メインテーマ」


Category: ゲームニュースまとめ

Comments (-)Trackbacks (-) | トップへ戻る