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ライオンズフィルムがドローンの体験型ショールーム“ライオンズファシリティ”を11月1日にオープン ゲームメーカーがあえて異業種の事業に取り組む理由は?

 【31//2016】

ライオンズフィルムがドローンの体験型ショールーム“ライオンズファシリティ”を11月1日にオープン ゲームメーカーがあえて異業種の事業に取り組む理由は?


文・取材・撮影:編集部 古屋陽一
●会社が新しいテクノジーや新しい産業に取り組むのは必要
ライオンズフィルムが、ドローンフライト練習場と体験型ショールーム&カフェバーがひとつになった複合施設“ライオンズファシリティ”を2016年11月1日にオープンする。

ライオンズフィルムといえば、プレイステーション4やPC、スマートフォンで展開しているマルチプラットフォームのMMORPG『エンジェル戦記』や、プレイステーション4、プレイステーション Vita、PCで配信中のファンタジーRPG『少女とドラゴン-幻獣契約クリプトラクト-』、プレイステーション4とPCで配信中の『Weapons of Mythology ~NEW AGE~(ウェポンズオブミソロジーニューエイジ)』など、とくにオンラインゲームを精力的にリリースしているゲームメーカー。

ゲームメーカーが他業種展開というと、カフェやグッズショップなどがあったりもするが、ドローンフライト練習場ともなると、なかなかにユニーク。
「斬新だなあ」というのが率直な感想だが、11月1日のオープンに先駆けて、プレオープンのイベントが実施されるという。
これはちょっと行ってみなければなるまい!ということで、東京都墨田区立川にある“ライオンズファシリティ”に出かけてみた次第。

東京都23区内では初となるドローンフライト練習場が設置された“ライオンズファシリティ”では、初心者でも気軽にドローンを体験することができるのが特徴。
購入を検討している方が実際に操作を試してみることも可能で、定期的にドローン説明会の開催なども予定しているという。
施設内の “ライオンズカフェバー”も、ドローンを目的として集まった方たちが気軽に情報共有を行えるようにと設けられたもので、そういった意味では、“ライオンズファシリティ”は“ドローンの体験場”という枠に留まらず、“ドローン文化の拡大”などが意図としてあるようだ。

にしても、なぜゲームメーカーがドローンなのであろうか……。
ライオンズフィルム代表取締役社長CEO 森健志氏にお話をうかがってみると、「ゲーム事業がひとつの柱として確立できたので、つぎの事業を何にしようかと考えたときに、発想したのがドローンでした」とのこと。
根底にあるのは、おそらくは「新しいことにチャレンジしたい」という森氏の思い。
ここで森氏が例として挙げたのがディー・エヌ・エーで、最初はオークションサイトとしてスタート同社だが、ゲーム事業で人気を博し、いまでは球団を保有。
さらには、保険業務やカーシェアリングのビジネスなども手掛けるに至っている。

「新しいテクノジーや新しい産業に会社として取り組むのは絶対に必要だと思っています。
チャレンジをしない会社はダメになってしまう。
既存のゲームだけで満足してしまっていると、つぎに起こる変化に対応できないです。
ゲーム業界そのものを見てもそうで、最初はアーケードがあってつぎにコンシューマー、そしてオンライン、スマートフォンなど、どんどんと波が訪れてきました。
そんな変化に対応できたメーカーだけが、生き延びて来られたんです」(森氏)
ということで、積極果敢に取り組んだドローンのビジネスだが、展開しているうちに、「ゲームで培った技術が活かせるな」ということに気づいたという。
ドローンの操作はアプリで行っているので、ゲームとの親和性が高いというのだ。
「アプリに、ゲーム的な要素を入れてドローンの楽しさをさらに広げつつ、それが結果としてドローン自体の操作性の向上にもつながる」という相乗効果もあり得ると森氏は想定している。
「ゲームとドローンというと、“ぜんぜん別のことをやっているんじゃないの?”と思われるかもしれませんが、じつはつながっているんです」と森氏。

さらに言えば、ライオンズフィルムでは新規事業としてVRにも取り組んでいるのだが、「ドローンはVRともつながっている」(森氏)という。
“VRの仮想空間でドローンを遠隔操作する”とか、“ドローンで撮影した映像を、VR空間で体験する”など、インタラクティブ性を軸として、ゲームとVR,そしてドローンは極めて近しい関係にあるようだ。
「ドローンは異業種だとは思っていないです」と森氏。
「むしろ、併設しているカフェのほうが、まったく新規の取り組みなので、勝手がわからないです(笑)」とおっしゃるので、思わず笑ってしまった。

ゲーム開発会社であるライオンズフィルムによるドローンという新しいビジネス。
一見両者には何の関係もないようにも見えるが、「ひとつの柱としてエンターテインメントがあり、インフラとしてネットワークがある。
ライオンズフィルムとして、その柱はブレていないです」と森氏は断言する。

先述の通り、ドローンを気軽に体験できる“ライオンズファシリティ”。
施設としては、BtoBと、BtoCの2軸を考えているという。
BtoCは極めてわかりやすくて、気軽なドローン体験。
とくに森氏が強調したのが“試乗”としての意義だ。
ドローンは1機10数万円するものもあるが、それだけ高価なものを試さずに購入するのは極めてリスキー。
実際のところクルマにしても、まずは試乗してから購入するのがふつう。
「試乗してお買い求めになる。
それと同じ感覚で、まずは触れていただければと」と森氏は言う。
“ライオンズファシリティ”では、ドローンメーカーと代理店契約を結んでおり、試してみてドローンが気に入ったら、その場で購入することも可能だ。

基本、東京23区ではドローンは飛ばせないので、“ライオンズファシリティ”に来れば“試乗”できるというのは利便性が高い。
ちなみに、10時間以上フライトすると国土交通省に申請ができ、ルールをしっかりと守れば、東京23区内でも飛ばせるようになるという。
「“ライオンズファシリティ”で10時間練習して、国土交通省に申請するといったことも可能。
「そういったところのサポートも、トータルで取り組んでいこうと思っています」(森氏)とのことだ。

一方のBtoBでは、企業に対するコンサルティングがメインとなる。
“ライオンズファシリティ”では業務用のドローンも取り扱っているのだが、測量や救助、輸送など……、ドローンの業務用途の可能性を挙げたらキリがないという。
森氏いわく「今後、ますますドローンが活用されていくと思うので、ドローンでどういうことができるかを提案していく。
それがコンサルティングになります」とのことだ。

ライオンズフィルムが新たに挑戦するドローンの事業。
今後の目標を聞いてみると、「いずれは自社でドローンの機体を開発できたらいいなと思っています」と森氏がおっしゃるのでびっくりした。
ミニ四駆みたいな発想で、学生がお小遣いくらいで購入できるようなドローンを作ってみたいのだという。
「パーツを500円くらいで購入して、付け替えるみたいなことができたらおもしろいなあと」(森氏)というから、そのアグレッシブさには恐れ入る。

最後にファミ通.comの読者に向けてのメッセージをお願いすると、「ゲームが好きな方であれば、ドローンもきっと楽しんでいただけると思います。
なぜかというと、そこにワクワクがあるからです。
ゲームをプレイするときにワクワクすると思うのですが、ドローンで遊んでいるときも絶対に楽しいです。
実際に飛ばしてみると、見たことのない世界が広がる。
まずは体験してみてほしいです」とコメントしてくれた。
そのワクワクを味わうために、何はともあれ“ライオンズファシリティ”でドローンを気軽に体験してみてはいかが。


Category: ゲームニュースまとめ

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