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Nintendo Switchへの本気度は!? 『ディスガイア5』をローンチで発売する、日本一ソフトウェアの新川宗平社長を直撃インタビュー!

 【15//2017】

Nintendo Switchへの本気度は!? 『ディスガイア5』をローンチで発売する、日本一ソフトウェアの新川宗平社長を直撃インタビュー! 


文・取材:編集部 世界三大三代川、撮影:カメラマン 小森大輔
●『ディスガイア5』以外にもタイトルを発売予定!
2017年1月14日・15日の2日間にわたり、東京ビッグサイトにて行われる“Nintendo Switch 体験会 2017”。
本体験会には、2017年3月3日にNintendo Switch(ニンテンドースイッチ)本体と同時に発売される、日本一ソフトウェアの『魔界戦記ディスガイア5』の試遊台が出展されている。

日本一ソフトウェアと言えば、『魔界戦記ディスガイア』シリーズを始め、最近では『夜廻』、『世界一長い5分間』といった新規IP(知的財産)への注力などが有名だが、その多くがプレイステーションフォーマットで発売されている。
そんな日本一ソフトウェアが、Nintendo Switchへ参入し、ローンチからソフトを出すというのは、どういった狙いがあるのか。
日本一ソフトウェア代表取締役社長である、新川宗平氏にお話をうかがった。

――Nintendo Switchに関するお話をおうかがいしたいと思います。
正直、以前のNintendo Switch発表タイミングからパートナー企業に、日本一ソフトウェアの名前はありましたが、ローンチ(本体と同時発売)でソフトを出すというのは驚きました。
新川誰も予想していなかったでしょうね(笑)。

――ローンチから出すという展開は、Nintendo Switchへの力の入れ具合を示していると見てもいいのでしょうか?
新川そうですね。
ユーザーの皆さんの中には、「日本一ソフトウェアはパートナー企業に名前を出しているだけで、本当にソフトを出すのか?」と疑っていた人もいたかもしれませんし、そういう風に思われているだろうなとも感じていました。
でも、ずっと「ローンチで出す!」と思っていたので、出せることになってよかったです。

――第1弾は、移植とはいえ、看板タイトルの『魔界戦記ディスガイア5』(以下、『ディスガイア5』)になるわけですが、こちらを選んだ理由は?
新川初めてのハードでローンチということもあり、新しいものをいきなり出すのはハードルが高いので、ローンチで商品を出すということに重きを置きました。
その前提で、スムーズに移植をできるものと考え、どうせやるのだったら、うちの看板タイトルを持ってきたいと思い、『ディスガイア5』を選びました。

――なるほど。
新川このタイトルを選んだのは、もうひとつ理由があって。
『ディスガイア5』というのはこれまでプレイステーション4でしか遊べないタイトルで、リモートプレイを使えば、プレイステーション Vitaでも遊べますが、基本的に携帯機には対応できていなかったんですね。
でも、プレイステーション Vitaへの移植の要望が非常に多くあって。
ただ、プレイステーション Vitaへ移植するにはどうしてもグレードダウンさせなくてはいけなかった。
ですので、そういった携帯機へのニーズがいちばん強い『ディスガイア5』をNintendo Switchに移植することは、お客様にとっても非常に意義があることだと思いますし、ニーズを実現できたのはないかと思っています。

――では、Nintendo Switchへの移植は、スムーズにいったのでしょうか?
新川はい。
ハードスペックも問題なく、うちのスタッフもがんばって、何ひとつグレードダウンさせることなく移植できました。

――ゲームの特徴としては、これまでに発売されたDLC(ダウンロードコンテンツ)も全部入ったものになるとお聞きしました。
新川さすがに、トロやクロ(『どこでもいっしょ』などのキャラクター)とコラボレーションしたものなどは入っておらず「ごめんなさい」というところもありますが(苦笑)、それ以外はすべて入っていると思っていただいて大丈夫です。
ちなみに、プレイステーション4版『ディスガイア5』で廉価版を発売する予定もあるのですが、そちらにはDLCは入っていないので、DLCを全部購入した金額で考えると、Nintendo Switch版のほうがお得な価格になります。

――そのほかの変更点やポイントは?
新川操作方法なども大きな変更はありません。
いわゆる完全移植です。
いちばんオススメしたいポイントは、Nintendo Switchの特徴でもあるスイッチ体験ですね。
TVモードでテレビモニターにつないで大画面で遊んでもいいですし、テーブルモードでポータブルテレビのように使っていただいても、携帯モードで携帯機として持ち運ぶのもいいと思います。
この3つのシーンで『ディスガイア5』が遊べるわけですが、とくにお客様からの需要が多かったのは、『ディスガイア5』を持ち出したいということですから、携帯モードで遊べるというのは大きいと思います。
あと、体験会などでも実際にプレイのモードを変えているところが見られますが、モードの切り換えにまったくラグがないんですよね。
ドックから抜いたら、すぐに携帯モードで遊べる。
あのラグのなさがすばらしい。
このスイッチ体験で、『ディスガイア5』を楽しんでほしいというのが我々の狙いです。

――確かに『ディスガイア』シリーズは、携帯してやり込みたいというユーザーは多いでしょうね。
新川さんが、Nintendo Switchへの参入を決めた、ハードに感じた魅力とはどういった部分でしょうか?
新川携帯機と据え置き機を兼ね備えたコンセプトですね。
このハードを最初にご紹介いただいたときに、「これは絶対にやろう」と思いました。
日本国内では携帯機でゲームを遊びたいという方もまだまだたくさんいらっしゃいますが、ただ現状では、携帯ゲーム機の今後の後継機は発表がない。
そんな状態でNintendo Switchが発表されましたので、日本国内ではとてもニーズがあるマシンになると思いました。
また、据え置き機の文化である海外においても、Nintendo Switchは据え置き機としての扱いにもなるので、注目されると思います。
あと何より、テレビがなくても、小さいポータブルテレビとして遊べるというのがいいですね。
じつは、我が家にはテレビがないんですよ。

――えっ!そうなんですか!?
新川そうなんです(笑)。
でも、そんな我が家でもテレビモニター的にゲームが遊べる。
いまどんどんテレビ離れが進んで、若い世代では家にテレビがない人も増えていますよね。
じつは、そういうところにも対応できることを考えると、このハードはあらゆるシーンに対応しているんじゃないかと思って、それで、くり返しになりますが、早い段階で「やろう」と決めたんです。

――なるほど。
正直に言いますと、日本一ソフトウェアのイメージとしては、プレイステーションフォーマットに注力するメーカーという印象があると思うんですよね。
それが、そんなに早い段階で決断し、ローンチで出すというのは意外な印象があります。
新川そうですね。
おっしゃる通り、我々はプレイステーションプラットフォームで育ってきたメーカーですし、ファンの方たちの中にもプレイステーションユーザーが多いとも認識しています。
ですから、プレイステーションでの展開をやめるということではありません。
海外では、プレイステーション4が強いですし、今後もプレイステーション4でゲームを作っていきますから。
ただ、日本国内の展開では携帯ゲーム機は外せませんし、うちには携帯ゲーム機との相性がいいゲームが多いので、それを考えると、プレイステーション4とNintendo Switchをバランスよくやっていくのが、我々には必要なことかなと。
そういう意味では、今後はプレイステーション4とNintendo Switchのマルチ展開などもありえると思っています。

――今回は『ディスガイア5』を発表しましたが、今後も継続的にNintendo Switchでゲームを出されるのでしょうか。
新川はい。
いま“これ”とタイトルを言えるわけではないのですが、当然ながら前向きに考えています。
ローンチでやったけど、それ1本で終わりとか、続かないということはないので(笑)。
今後の続報をお待ちください。

――マルチプラットフォームの展開に加え、Nintendo Switchの特徴やターゲットに合わせた展開なども考えられるのでしょうか?
新川ハード特性はまったく関係なく、ひとつのゲーム機として見て、機能は変えずにマルチプラットフォームとして展開するタイトルと、Nintendo Switchなどのハードの特性を活かしたNintendo Switch専用のゲームという、大きく分けると2パターンがあると思いますが、後者のNintendo Switch向けというものも考えてみたいと思っています。

――先日のNintendo Switchプレゼンテーションで、いろいろな機能やソフトが発表されましたが、これはおもしろいなと思ったものはありましたか?
新川『1-2-Switch(ワンツースイッチ)』のモニターを見なくても遊べるというのは、画期的だなと思いました。
そういう意味では、ゲーム機でありながら、おもちゃという感覚にも近いのかなと。
そういう部分を活かした作りかたもあるでしょうし、インディーシーンでこういったギミックを使った新しい遊びが出ると思うんですよね。
そうなったら、先日発表した“日本一インディースピリッツ”の展開が、ゆくゆくはNintendo Switchにつながるのかもしれません。

[関連記事]
・日本一ソフトウェアが海外の名作インディーを輸入する、新プロジェクト“日本一インディースピリッツ”始動!(2016年12月28日発売号)
――ローンチで『ディスガイア5』を出すという発表には、周囲などから反響はありましたか?
新川まだネットの評判などはそんなに見ていませんが、同業者の方からしたら「日本一ソフトウェアごときがローンチで出せるのか」というのは、衝撃だったと思うんですよね。

――いやいや、“ごとき”とか言っちゃダメですよ(笑)。
新川いいんです(笑)。
そういう意味では、うちに近い中小企業のメーカーさんが、「日本一ソフトウェアにできるなら、俺たちもできるかも」と思ってもらえれば、Nintendo Switchのタイトル増加につながると思うんです。
タイトルが増えるということはすごくいいことですし、「そんなに難しくなくできるので、皆さんやったほうがいいですよ」って、皆さんにお伝えしておきたいです(笑)。

――業界関係者へのメッセージですね(笑)。
それでは最後に、Nintendo Switch版『ディスガイア5』を期待している読者と、日本一ソフトウェアのNintendo Switch展開に期待をしている読者にメッセージをお願いします。
新川まず『ディスガイア5』でお話をさせていただきますと、『ディスガイア』シリーズをプレイしたことがないという方が、任天堂プラットフォームファンの方たちの中にたくさんいらっしゃると思っていまして。
そういった方たちには、今回幸か不幸か、ローンチソフトがそんなに潤沢にあるわけではなく、多くの方が『ゼルダ』などを遊ぶと思いますが、夏まで『スプラトゥーン2』は出ませんし、『マリオ』もつぎの冬まで出ないので、それを待っているあいだのお供として、『ディスガイア5』というたっぷりと時間を使うゲームを選んでいただければ、うってつけではないかと思います(笑)。
ですので、ぜひNintendo Switchを買うのであれば、『ディスガイア5』をいっしょに手に取っていただければと。
あと、『ディスガイア5』をすでにプレイステーション4で遊んだという方も、携帯モードで持ち出すスイッチ体験をぜひ味わってほしいですね。
プレイステーション Vitaの後継機などが出ない限り、『ディスガイア5』を携帯ゲーム機に持っていくことは不可能だと思っていますので、リモートプレイはともかく、携帯機として遊べるのはNintendo Switchだけになりますので、Nintendo Switchで携帯ゲームとしての『ディスガイア5』を楽しんでほしいなと思います。

――では、日本一ソフトウェアのNintendo Switch展開を期待する読者にもメッセージを。
新川今後の展開の詳細はまだお話できませんが、日本一ソフトウェアとしては今後もNintendo Switchにほかのタイトルを提供していく予定で考えていますので、今後のラインアップにご期待ください!
――ありがとうございました!


Category: ゲームニュースまとめ

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