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福岡ゲームコンテスト“GFF AWARD 2017”10周年企画 設立メンバー3社長鼎談が実現! 市長の特別寄稿も!?

 【06//2017】

 福岡ゲームコンテスト“GFF AWARD 2017”10周年企画 設立メンバー3社長鼎談が実現! 市長の特別寄稿も!?


福岡を拠点とするゲームメーカーである、レベルファイブ、サイバーコネクトツー、ガ
ンバリオンの3社が2004年に設立したGFF(ゲーム・ファクトリー・フレンドシップ)。
“福岡をゲーム業界のハリウッドに”というスローガンのもと、クリエイター育成や人材の確保を目的として活動する中、2006年には、九州大学、福岡市と提携して“福岡ゲーム産業振興機構”を設立。
10年に渡る活動を経て、産・学・官からのアプローチによる福岡・九州のゲームクリエイターの育成や市場開拓などを精力的に行ってきた。

そうした取り組みの一環として、2007年よりゲームコンテストを開催。
後に“GFF AWARD”と名前を変え、ことしで10年目の節目を迎えることとなった。

これまでゲスト審査員として、『メタルギア ソリッド』シリーズの生みの親である小島秀夫氏や、スクウェア・エニックスの『ドラゴンクエスト』シリーズのプロデューサー齊藤陽介氏など、著名なクリエイターが協力している。
10周年となる今年は、ソニー・
インタラクティブエンタテインメント ワールドワイド・スタジオ プレジデントの吉田修平氏と、カドカワ株式会社取締役 浜村弘一ファミ通グループ代表が登壇予定。
そんな節目となる10回目の開催直前となる今回、GFF設立メンバーにして、主要3社の代表による鼎談が実現!“GFF AWARD”の取り組みへの手ごたえと、今後の課題を語っていただいた。

●GFF設立メンバー3社、10周年を迎える“GFF AWARD 2017”の取り組みを語る
●10年の積み重ねと課題
――福岡市、九州大学とで立ち上げた福岡ゲーム産業振興機構も設立10年目ですが、こちらの取り組みについての手応えはいかがですか。

山倉先日もちょうど発表があったのですが、福岡市でIT系の企業が4社ほど、福岡に新たに拠点を作られたそうです。
大手イラスト投稿サイトのPixivさんも、2017年の春をめどに支店を増やすということで、福岡市長が会見されたりと、10年前と比べてコンテンツを取り扱う企業が集まりつつあるのかな、と感じています。

松山福岡市調べでは、いま福岡県内でゲーム産業に従事している社員やクリエイターは、1500人を超えているとのことです。
ですので、今年は2000人を超えるんじゃないかなと思っています。

山倉ここ10年で増えましたね。

日野それは、産学官連携で“官”のアクションをしっかりやれるようになってきた、ということなのかもしれないです。
クリエイター向けのUターン転職の推進や、企業誘致にも積極的に取り組んでいただいています。

松山ゲーム会社だけではなくて、スマホの会社やアニメ会社も増えてきて。
福岡でゆっくり人を育てていきたい、という理由で選ばれる場所になっているようです。
おかげさまで、全国からどの県に行っても、「福岡って、ゲーム産業を行政が応援してくれているらしいですね」という話をよく聞くようになりましたので。

山倉レンタルオフィスもいっぱいありますし。
行政が支援や起業の相談に乗ってくださったり。

――10年間で環境がさらに整ってきたのですね。

松山そう思います。
それに、10年目になるGFF AWARDも、福岡でゲームクリエイターを目指す学生さんたちに関しては、「我々がきちんと育てようぜ!」という考えから、“福岡モデルチーム”を作っていて。

――モデルチームですか。

松山ええ。
GFF加盟企業のクリエイターたちが、モデルチームに直接アドバイスをして、推薦枠としてコンテストに出場してもらう、という特別な取り組みをしているんですよ。
せっかく近い距離にいるのだから。
オプションで、我々との交流会もついてきますし(笑)。

●10回目を迎えたGFFAWARDの厳しいジャッジ
――GFF AWARDも10回目ですが、どのようなスタンスで取り組まれてきたのでしょう。

松山スタンスか……いままでの経験則から言うと、作品が集まっても、優秀賞の選考に困るときもあるんです。
でも、そこで安易に賞を与えたりしてこなかったことですね。

日野僕らとしても、賞の選考で“該当者なし”というのは、やりたくないんですよ。
でも、ね。

松山そう。
そのハードルを下げると、賞自体の意義に関わってきてしまう。
ですから、そうした受賞作品がない年には、すぐに「クリエイターたちのレベルを上げるために、何かやろう」と、説明会や勉強会を開いたりしてきました。

山倉すると、その次の年の応募作品が、グッとよくなるんですよね。

松山若いクリエイターの作品が頼りないかも、と感じたときは、我々が行動しようと。
行動したぶんの結果は、ちゃんと応募作品の品質に反映されてきました。
そういったことをくり返してきた10年かな、とも思う。

日野それは本当に感じますね。
毎回、やったらやっただけ、きちんと効果が出ているという手応えがあります。
でも、課題としては、クリエイターの数が1500人では、まだまだ少ない。
これからは、福岡を拠点にすると決めた若いクリエイターたちのことを、もっと意識的に特別扱いしてでも、ちゃんと育てて、業界に送り出していかないと。

松山たしかに。
ずっと現場でゲームを作って、見てきた人間が審査するので、ほかのコンテストに比べると、多少はきびしめだとは思います。
でも、ゲームクリエイターが直接見て、評価をしてきた10年なので。
そうした姿勢が伝わったからなのか、この10年で応募総数は増え続けていて、今回の第10回では、応募総数が800を超えましたからね。

――応募数が、しっかりと増えているんですね。

山倉きびしく本物を育てるという意味合いで、これまでGFF AWARDがやってきたことが少しずつ伝わってきたと感じています。

松山私はずっと、ゲーム開発に挑む学生たちのいる全国の学校を行脚しているのですが、その中でここ数年は、どの学校でも“GFFAWARDを強く意識している”と言われ始めてきて。
これは、10年の積み重ねがないとありえなかったと思いますね。

山倉それに、昨年の第9回の受賞作が、際立ってよかったんです。
クリエイターの視点から見ても、これはすぐにデビューできるんじゃないかって思う作品もあったほどで。
継続は力なりだと。
とにかく、10年続けてきてよかったと思いました。

日野第9回の受賞チームは、それぞれの会社に散らばって入社したんですよ。

――え、そうなんですか!
日野優秀な作品と出会って「これだ!」と思った人は、やはり声をかけていますから(笑)。
GFF AWARDは、そのために開催しているという意味合いもあります。
ここ最近は全国からたくさん作品を応募してもらっていて、実力のある学生も多数参加してくれています。
そういう学生たちにも、このコンテストをきっかけにGFFを始め、“福岡のゲーム会社”を知ってもらえる機会にしていきたくて。

●10年間で感じる福岡の若いクリエイターに共通するもの
――10年に渡ってGFF AWARDを通じて発掘してきた福岡の若いクリエイターたちを見て、“福岡で生まれるゲームの特徴”を感じられたことはありますか?
山倉“福岡で生まれるゲームの特徴”ですか?そうですね……。
私が感じているのは、プロでもアマチュアの人でも、みんなに共通しているのは、サービス精神の旺盛さではないかと思いました。

日野ああ!それは若いクリエイターだけではなくて、うちの社員たちもそうだな。

山倉プレイヤーに対して、「そこまで考えてあげるの?」とか、「そこまでしてあげるの?」という“おもてなし”の心ではないですが、遊ぶ人への心遣いというか。
オープンなマインドが福岡のクリエイターの特徴のように感じています。
その土壌が、福岡にあるのでは、と。
やはり、福岡市は博多商人の町ですから、昔から、いろいろな場所から人が集まってきていた場所です。
ですので、集まってきた人たちに対して“おもてなし”をするという思想が、福岡の土壌にあるように思うんです。
博多美人という言葉がありますが、これはもともと、顔のつくりが美人なのではなく、“いつでもキレイに見てもらい、楽しんでもらうために、いつでも化粧をしておく”という意味らしいんですよ。
そういう、サービス精神が宿るのが、福岡という土地だと思うんです。

日野それがゲームクリエイターになって、作品に活かせていると。

山倉そう。
だからきっと、“プレイヤーのために”という考えが、物づくりのいちばんに来ているんですよ。

松山……私が言いたかったことは、最後に山倉さんがすべて代弁してくれました。
まさにその通りです。
GFFの会議では、だいたい私と日野さんが激しく意見を交わすんですが、最後はいつも山倉さんが収めてくれるので(笑)。

日野10年間、ずっと姫ポジションだからね(笑)。

2017年3月11日(土)に、“GFF AWARD2017”の公開最終審査が福岡市の天神イムズホール(9F)にて13時~16時半まで開催予定(会場は12時を予定)だ。

さらに、10年目の節目となる記念すべき今回は、ゲスト審査員としてソニー・インタラクティブエンタテインメント ワールドワイド・スタジオ プレジデントの吉田修平氏と、GFF AWARDは初回からゲスト審査員を担当してきたカドカワ株式会社取締役 浜村弘一ファミ通グループ代表のふたりが登壇。
“ゲーム業界のこれまでの10年、これからの10年”をテーマとしたトークショーも予定されている。
なにやら、秘蔵の資料も公開予定とのウワサも……?
本イベントは入場無料だが、事前応募制で定員は先着300名までなので注意が必要だ。

●特別寄稿福岡市長が語る、福岡ゲーム産業振興の現状と見解
●福岡の持つ若いクリエイティブの可能性
福岡市の人口は、毎年15000人ずつ増えていて、昨年155万人を超えました。

市内には大学や専門学校も多く、毎年たくさんのクリエイティブに携わる人材を輩出し続けており、若く活気に溢れた街となっています。
ゲームや映像、ファッション、音楽などのクリエイティブ関連産業は、今後もさらなる成長が見込まれ、福岡市の特性にもあった分野です。
若い人材が活躍できるよう、福岡市は平成24年度にクリエイティブ産業の振興を目的としてコンテンツ振興課を発足。
平成24年には2212だったクリエイティブ関連産業の事業所数が、その後、平成26年には12.6%も増えて2500近くになりました。

この結果は、特別区及び政令指定都市の中で最も増加率が高く、取組みの効果が表れていると考えています。

多くの若手クリエイターが、各地から福岡を目指して集まり、ゲーム業界を始め、クリエイティブ関連企業が元気になる。
そして、その中から、スタートアップする若手クリエイターも生まれる。
こうして福岡が盛り上がっていくことで、さらに好循環を生み出すことができるのではと期待しています。

●GFFの取り組みについて
福岡市には、平成18年からGFFと九州大学、福岡市の三者による、“ゲーム業界初”の産学官連携組織である“福岡ゲーム産業振興機構”が設立されています。

産・学・官が連携してゲーム産業の振興に取り組むということは、他都市には例を見ない、福岡の大きな強みです。

とくに、GFFを始めとした市内のゲーム関連企業にご協力いただき、学生などでゲームクリエイターを目指す人を対象とした、約1ヵ月間のインターンシップの実施や、ゲームクリエイター志望者をはじめとするアマチュアゲーム制作者を対象としたコンテスト“GFF AWARD”などは、次代のゲームクリエイターを育成する福岡ならではのすばらしい取組みだと思います。

●福岡・九州から生まれるゲームの持つ魅力
福岡市では、GFFの幹事三社であるレベルファイブ、サイバーコネクトツー、ガンバリオンといった日本を代表するゲーム企業が活躍し、また、ほかの地域から福岡進出を決めたゲーム企業も多く、“ゲーム都市・福岡”として着実な成長を続けています。

この動きを加速させるため、産・学・官が連携して、アジアや世界を視野に入れたゲーム産業の活性化と集積に向けた事業に全力で取り組んでいます。

福岡市は海や山などの自然が近く、また、プロ野球やサッカー、映画や演劇、祭りや食などのエンターテインメントも充実しており、都会と自然がコンパクトに調和した環境がゲーム開発に適していると言われています。

ストレスフリーで創造性を発揮できる環境から、多くの魅力溢れるゲームが生まれています。
そして、最先端のゲームの作り手とそれを目指す人が福岡に集まり、さまざまなイベントなどを通じ、お互いが交流できる場があります。

たとえば“GFF AWARD”に行けば、そこには日野社長や松山社長、山倉社長などの業界の有名人がいる。
第一線で活躍するクリエイターの話も、生で“聴け”る。

こういったイベントが、福岡では身近に行われていて、ゲームの作り手どうしはもちろん、ゲームユーザーとの“距離”が近く、垣根が低い状況なんです。
これが、東京やほかの地域とは違った、魅力あるゲームが誕生する要因になっているのではないでしょうか。


Category: ゲームニュースまとめ

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